フルセットの死闘を制した。
現地8月25日、バレーボール女子の世界選手権(タイ・バンコク)は予選ラウンド第2戦が行なわれ、15年ぶりのメダル獲得を目指す日本(世界ランク4位)は同17位のウクライナに3-2(25-27、20-25、25-20、26-24、15-11)で逆転勝ち。日本は開幕2連勝とし、上位2チームが勝ち進む決勝トーナメント進出に大きく前進した。
日本は初戦のカメルーン戦からスタメンを3人変更。佐藤淑乃が今大会初出場。ミドルブロッカーは島村春世と宮部藍梨を据え、リベロは福留慧美。石川真佑、関菜々巳、19歳の秋本美空が2戦連続で先発起用された。
第1セットは立ち上がりからウクライナに先手を許す。僅差で常に追いかける展開となるが、スタメン起用された佐藤がサービスエースを決めて22-21で逆転。日本が先にセットポイントを握るが、終盤に相手の高いブロックに連続で阻まれてデュースへ。攻撃のリズムが悪い日本はウクライナの強打を拾い切れず25-27で落とした。
仕切り直しの第2セットも日本は劣勢の展開に。高さのあるウクライナの強打とブロック、さらにはサーブレシーブで守備を乱されるなど5連続失点。7点ビハインドになったところでフェルハト・アクバシュ監督はセッターを中川つかさ、秋本に代えて和田由紀子を投入。2枚代えで流れを変えようとする。大きな劣勢から石川、佐藤、途中出場の和田が左右からスパイクを打ち4連続得点。18-22とじわじわ点差を縮めるがウクライナのパワーに屈し、2セット連取された。
早くも崖っぷちとなった日本は第3セットのスタートから山田二千華を起用。リベロは小島満菜美が出場した。小島の好レシーブから長いラリーをつなぎ日本が4連続得点。さらに石川、和田、佐藤の攻撃陣がスパイクを決めてリズムを掴み13-7と大きくリード。完全に流れを支配した日本が8連続得点を挙げるなど、一気にこのセットを押し切り奪い返した。
厳しい状況に変わりない日本は第4セット、序盤に3連続失点を喫するも粘りのバレーで連続得点。9対9の同点に追い付く。互いに譲らず1点を奪い合う痺れる展開が終盤まで続く。19対19から日本は佐藤が苦しい体勢から打ちきり2点をリード。粘るウクライナにデュースに持ち込まれるが、石川が鬼神のような強打を連発。頼れる主将が勝負所で決め切り2セットを連取。試合を振り出しに戻した。
勝負の最終セットはウクライナが先制。日本は石川と佐藤が連続得点で追い付き、またも接戦の展開となる。日本は終盤に石川、佐藤らが4連続得点を挙げ10-7と一歩抜け出す。最後はウクライナの強打をブロックして死闘に終止符。石川が最多29得点、佐藤が24得点をマークする活躍で格下に苦戦しながらも、決勝トーナメント進出をかけた大一番を持ち味の全員バレーでモノにした。
世界選手権は参加32チームが8組に分かれて予選ラウンドを争い、成績上位16チームがノックアウト方式のファイナルラウンドに進む。プールHの日本は予選リーグ第3戦(27日)で18年、22年大会連覇の強豪セルビア(世界ランク9位)と対戦する。
女子バレー日本 今後の試合予定
■予選ラウンド
23日 〇3-0カメルーン
25日 〇3-2ウクライナ
27日 セルビア(19時)
■決勝トーナメント
29日 ラウンド16
・プールA1位 vs プールH2位
・プールH1位 vs プールA2位
構成●THE DIGEST編集部
【記事】女子バレー日本、15年ぶりのメダルへ白星発進! 19歳・秋本美空がスタメン起用に応える最多18得点で爆発 北窓絢音は10得点で奮闘【世界バレー】
現地8月25日、バレーボール女子の世界選手権(タイ・バンコク)は予選ラウンド第2戦が行なわれ、15年ぶりのメダル獲得を目指す日本(世界ランク4位)は同17位のウクライナに3-2(25-27、20-25、25-20、26-24、15-11)で逆転勝ち。日本は開幕2連勝とし、上位2チームが勝ち進む決勝トーナメント進出に大きく前進した。
日本は初戦のカメルーン戦からスタメンを3人変更。佐藤淑乃が今大会初出場。ミドルブロッカーは島村春世と宮部藍梨を据え、リベロは福留慧美。石川真佑、関菜々巳、19歳の秋本美空が2戦連続で先発起用された。
第1セットは立ち上がりからウクライナに先手を許す。僅差で常に追いかける展開となるが、スタメン起用された佐藤がサービスエースを決めて22-21で逆転。日本が先にセットポイントを握るが、終盤に相手の高いブロックに連続で阻まれてデュースへ。攻撃のリズムが悪い日本はウクライナの強打を拾い切れず25-27で落とした。
仕切り直しの第2セットも日本は劣勢の展開に。高さのあるウクライナの強打とブロック、さらにはサーブレシーブで守備を乱されるなど5連続失点。7点ビハインドになったところでフェルハト・アクバシュ監督はセッターを中川つかさ、秋本に代えて和田由紀子を投入。2枚代えで流れを変えようとする。大きな劣勢から石川、佐藤、途中出場の和田が左右からスパイクを打ち4連続得点。18-22とじわじわ点差を縮めるがウクライナのパワーに屈し、2セット連取された。
早くも崖っぷちとなった日本は第3セットのスタートから山田二千華を起用。リベロは小島満菜美が出場した。小島の好レシーブから長いラリーをつなぎ日本が4連続得点。さらに石川、和田、佐藤の攻撃陣がスパイクを決めてリズムを掴み13-7と大きくリード。完全に流れを支配した日本が8連続得点を挙げるなど、一気にこのセットを押し切り奪い返した。
厳しい状況に変わりない日本は第4セット、序盤に3連続失点を喫するも粘りのバレーで連続得点。9対9の同点に追い付く。互いに譲らず1点を奪い合う痺れる展開が終盤まで続く。19対19から日本は佐藤が苦しい体勢から打ちきり2点をリード。粘るウクライナにデュースに持ち込まれるが、石川が鬼神のような強打を連発。頼れる主将が勝負所で決め切り2セットを連取。試合を振り出しに戻した。
勝負の最終セットはウクライナが先制。日本は石川と佐藤が連続得点で追い付き、またも接戦の展開となる。日本は終盤に石川、佐藤らが4連続得点を挙げ10-7と一歩抜け出す。最後はウクライナの強打をブロックして死闘に終止符。石川が最多29得点、佐藤が24得点をマークする活躍で格下に苦戦しながらも、決勝トーナメント進出をかけた大一番を持ち味の全員バレーでモノにした。
世界選手権は参加32チームが8組に分かれて予選ラウンドを争い、成績上位16チームがノックアウト方式のファイナルラウンドに進む。プールHの日本は予選リーグ第3戦(27日)で18年、22年大会連覇の強豪セルビア(世界ランク9位)と対戦する。
女子バレー日本 今後の試合予定
■予選ラウンド
23日 〇3-0カメルーン
25日 〇3-2ウクライナ
27日 セルビア(19時)
■決勝トーナメント
29日 ラウンド16
・プールA1位 vs プールH2位
・プールH1位 vs プールA2位
構成●THE DIGEST編集部
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