東京世界陸上の２日目・９月14日の午前セッションで女子マラソンが行なわれ、ウルグアイ代表のフリア・パテルナインが２時間27分23秒のタイムで３位となり、同国として世界選手権初となる銅メダルを獲得した。

　この快挙を受け、米陸上競技専門メディア『CITIUS MAG』は公式Xに「もし『パテルナインって誰?!』と思ったなら、世界陸上の銅メダリストを紹介しよう」と記し、彼女の歩みを詳しく紹介した。
  　同メディアによれば、26歳のパテルナインは「パスポートを３つ持ち、さらにグリーンカードも所持。メキシコ生まれで、家族の多くはウルグアイに在住。ただし彼女と両親は異なる場所で暮らしている」という。また、２歳でイングランドへ移住し、「U23欧州選手権にはイギリス代表として出場。米国ではペンシルベニア州立大で２年間走ったのち、（コロナによる）パンデミック期にアーカンソー大へ転校し、３年間レイザーバックスで活躍した」などと、詳細につづった。

　さらに投稿では、パテルナインが「その後カリフォルニアに移り、競技との向き合い方を模索する休養期を過ごした」と振り返り、一時的に競技から距離を置いたことも伝えている。しかし、転機はアリゾナ州フラッグスタッフを訪れた際。そこで出会ったランニングコーチンググループに参加し、再び本格的に競技へ復帰。10マイルやハーフマラソンで実績を重ね、ついにマラソンに挑戦した。

　そして今年３月の「マッカーディ・マイクロマラソン」で２時間27分09秒をマークし、世界陸上の出場権を獲得。東京の大舞台では堂々と銅メダルを手にし、ウルグアイに世界陸上史上初のメダルをもたらした。『CITIUS MAG』は最後に「なんというドラマだ！」と結んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】女子マラソン銅・パテルナインのレース直後の様子！