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「かなり気前のいい採点だった」井上尚弥vsアフマダリエフ戦の“意外な判定”に海外メディアがチクリ!「怪物が才能を証明したワンサイドだ」

THE DIGEST編集部

2025.09.15

難敵アフマダリエフを圧倒した井上。次戦は12月、サウジでピカソと対戦する予定だ。写真:滝川敏之

難敵アフマダリエフを圧倒した井上。次戦は12月、サウジでピカソと対戦する予定だ。写真:滝川敏之

 9月14日、名古屋・IGアリーナでプロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチが開催され、チャンピオンの井上尚弥(大橋ジム)が挑戦者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦。井上は終始危なげない戦いぶりで12ラウンドを終え、3対0の判定勝ちを収めた。

 勝利を決めた直後、井上は「みなさんありがとうございました! アウトボクシングもいけるでしょ? 誰が衰えたって?」と茶目っ気たっぷりにファンに問いかけた。そのうえで、「アフマダリエフ選手の実力をすごく評価していたから、今日このパフォーマンスをすることができました。もちろん倒しに行きたい気持ちはあり、ぐっと抑えながらこの判定決着に考えを置いて戦った。中盤倒しに行こうと思って打ち合いに挑んでいたら、違う結果がこの夜訪れていたと思う。賢いボクシングを選択すればできるんだと証明できた」と、狙い通りの快勝劇を振り返った。

 ジャッジが下した採点は「117対111」がひとり、「118―110」がふたりと、意外にも大差がついていなかった。この点に言及したのが米メディア『Sporting News』だ。井上の圧倒的な勝利を称えつつ、「実際のところ、今日の一戦はイノウエという怪物が才能を証明するワンサイドの展開だった」と断言。さらに「MJ(アフマダリエフ)にとって唯一の見せ場は、最終ラウンド終了10秒前にチャンピオンをぐらつかせた場面くらい。判定は117-111(1名)、118-110(2名)といずれもイノウエに軍配が上がったが、これらの採点はアフマダリエフ側にとってかなり気前のいいものだったと言うほかない」と論じた。
 
 1万7000の大観衆が見守るなか、世界戦26連勝を達成した“モンスター”。これでプロ通算の戦績を31戦勝無敗(27KO)とした。井上は12月にサウジアラビアでWBC同級1位のアラン・ピカソ(メキシコ)との対戦を控えている。そして来年5月、東京ドームでWBC、IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との日本人対決が実現する可能性が高まった。

 マイクを握った井上は、リングサイドで観戦していた中谷に異例のメッセージ。「中谷く~ん、あと1勝!12月お互い頑張って、来年5月に一緒に東京ドームを盛り上げましょう!」と語りかけると、会場からは大歓声が沸き起こった。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】井上尚弥vsアフマダリエフ戦の激闘を「2分間ハイライト」でチェック!
 
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