９月17日、東京世界陸上５日目は男子200メートル予選が行なわれ、パリ五輪代表の鵜澤飛羽が登場。20秒39で６組３着とし、２大会連続で準決勝に進出した。

　予選突破ラインは各組３着と４着以下のタイム上位６名。最終組の３レーンについた鵜澤は選手紹介されると、人気漫画『NARUTO』の忍者ポーズを披露。14日の100メートルで失格となったパリ五輪金メダリストのレツィレ・テボゴらと対戦した。

　スタートよく飛び出した鵜澤はスピードに乗ってコーナーを曲がり、先頭争いでラストの直線へ。少し流し気味に走ったが外から海外勢が猛追してくるとスピードをさらにアップ。３位以内を守りフィニッシュした。

　今季の鵜澤は好記録を連発。日本選手権３連覇を飾り、８月には日本歴代３位の20秒11を叩き出すほど好調をキープしている。今大会は2003年の末續慎吾（銅メダル）、17年のサニブラウン・アブデル・ハキーム（７位）に続く、日本人３人目の決勝進出を目指す。
  　なお、他の日本勢は飯塚翔太が１組６着（20秒64）、水久保漱至が３組７着（20秒51）で、ともに予選敗退した。

　一方、海外勢は100メートル銅メダルだったノア・ライルズ（米国）が19秒99の４組１着で順当に突破。19年ドーハ大会から３連覇している得意種目でV４となれば、ウサイン・ボルト（ジャマイカ）以来の快挙となる。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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