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陸上

「やっぱもう少し勝負したかった」 中島佑気ジョセフが国立競技場での日本勢史上最高6位入賞に「充実感」と「悔しさ」

THE DIGEST編集部

2025.09.19

初の決勝の舞台で堂々とした走りを披露した中島。マイルリレーでのメダル獲得を目指す。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

初の決勝の舞台で堂々とした走りを披露した中島。マイルリレーでのメダル獲得を目指す。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 中島佑気ジョセフは9月18日、国立競技場(東京)で行なわれた世界陸上男子400メートル決勝で6位入賞を果たした。1991年東京大会の高野進以来のファイナル進出で日本勢史上最高の結果を収めた中島だったが、本人のコメントからは「充実感」とともに「悔しさ」がにじんだ。

 レース後に報道陣の取材に応じた中島は「悔しいです」と一言。「世界最高の舞台、しかも地元東京で皆さんの歓声を背中に(受けて)走れたのは本当に大きい。だからアスリートとしてこれ以上ない幸せ、充実感を感じながら走ることができたから良かった」と経験の貴重さを強調。しかしやはり後悔の念は抑えきれなかった。

「でもそれ以上にやっぱもう少し勝負したかった。状態は悪くなかった。流石に準決勝終わった後は一仕事終えたなという(状態だった)。決勝は未体験のところがあったし、(予選から)3本続けたので疲労もありつつ。でもやっぱ不思議とそこまで大崩れしないというか、決勝っていう神聖な舞台を前にして、身体も疲労に抗う“究極の状態”みたいな感じだった」
 
 また、中島は「僕にとっての英雄」と慕う高野にも言及。「日本の400メートルを切り開いてきた偉大な先人。ただいつか絶対に僕が超えないといけないと常に思ってきた。今回高野先生が登ってから30何年ぶりの東京世界陸上という最高の機会をものにできて嬉しい」とコメント。以下のように感慨に浸った。

「レース前ちょっとだけツイッター(現X)を見たら、高野先生が『ありがとう』って言ってくれて。なんて言うんですかね、高野先生の記録に並ぶことができたっていうか、400メートルをより活気のある種目にするために1歩踏み出したなって僕が勝手に『ありがとう』って言葉を、そういう風に捉えたんですけど、本当にうれしかった」

 男子4×400メートルリレーの登録選手でもある中島はマイルリレーでのリベンジを誓う。

「ここで獲得できなかったメダルは、マイルでは可能な位置にあると思う。強豪揃いで、特にアメリカ、ボツワナ、南アフリカ、イギリスのうち2つは倒さないといけないので。ただ今回その全メンバーがシーズン中でもトップクラスのパフォーマンスを今大会に出してるなっていう風に思うので、自信を持って挑みたいと思う」

 今回充実感を持って臨んだレースで、「ラスト追い込んでも追い込んでも届かない」場面で悔しさを実感した。この気持ちを20日予選、21日決勝のマイルリレーにぶつけられるか。

構成●THE DIGEST編集部

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