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陸上

田中希実、女子5000m15分07秒34の12位 超スローペース→ラスト1周で一時7番手も突き放される【世界陸上】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.09.20

田中は一時入賞圏内の7位につけるも上位陣に突き放された。写真:梅月智史(THE DIGEST編集部)

田中は一時入賞圏内の7位につけるも上位陣に突き放された。写真:梅月智史(THE DIGEST編集部)

 9月20日、東京世界陸上8日目は女子5000メートル決勝が行なわれ、日本記録保持者の田中希実が15分07秒34の12位でフィニッシュ。同種目2大会連続入賞を目指したが、惜しくも届かなかった。

 田中自身、東京大会の締めくくりとなるレース。連続入賞に向け、大歓声に包まれてスタートラインに立った。

 序盤は超スローペースの展開。田中は好機をうかがいながら先頭集団で周回を重ねていく。1000メートルの通過タイムは3分17秒と、かつてないスローペースで互いにけん制し合う。

 世界記録保持者ベアトリス・チェベト(ケニア)、圧倒的強さで1500メートルを優勝したフェイス・キピエゴン(ケニア)、同じく今大会1万メートル銅メダルのグダフ・ツェガイ(エチオピア)、23年ブダペスト大会6位入賞のメディナ・エイサ(エチオピア)ら中長距離エース級が少しずつペースを上げる。田中は後方2番手に下がる。

 3000メートルを過ぎ、田中が後方からアウトコースに位置をとり、じわじわ前に上がる。トラック残り3周を切り5万人の声援の後押しを受け、外から中団まで位置を上げる。
 
 田中はラスト2周で先頭集団につこうとする。残り1週で7番手をキープしたものの、海外ランナーのペースアップについていけず。満員の国立競技場から大歓声を浴びながら、必死に腕を振るった田中はゴール後すべての力を出し尽くしたかのように膝が崩れた。

 前回のブダペスト大会でこの種目26年ぶりの入賞。18日の予選はパリ五輪代表の山本有真の果敢な積極策からレースを先導すると、2番手から抜け出して見事に突破した。レース後は「有真ちゃんのおかげ。ふたりで作ったレース」と感謝の言葉を口にしていた。
 
▼女子5000m決勝
金メダル ベアトリス・チェベト(ケニア) 14:54.36
銀メダル フェイス・キピエゴン(ケニア) 14:55.07
銅メダル ナディア・バットクレッティ(イタリア) 14:55.42 
――​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―​​​​​​​―
12位   田中希実 15:07.34



取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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