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「レッドブル復活」はなぜ実現?「RB21」の性能向上背景に、ドライバー2人の貢献「チームをまとめる絶対的リーダー」「努力を止めた時期はない」

THE DIGEST編集部

2025.09.25

連勝で勢いに乗っているフェルスタッペン(左)。移籍後最高位の6位入賞を果たした角田(右)。(C)Getty Images

連勝で勢いに乗っているフェルスタッペン(左)。移籍後最高位の6位入賞を果たした角田(右)。(C)Getty Images

 F1第17戦アゼルバイジャンGPでは、マックス・フェルスタッペンがイタリアGPに続いて連勝を飾り、角田裕毅も今季最高となる6位入賞。「レッドブル復活」を印象付けた。

 ライバルに目をやると、ここまで圧倒的な強さを発揮してきたマクラーレン勢がバクーでは苦戦。ランド・ノリス(7位)、オスカー・ピアストリ(0周リタイア)の両ドライバーで獲得ポイントはわずか6に止まった。

 対するレッドブルは、フェルスタッペンが予選でポールポジション、決勝で優勝、ファステストラップ、全周回トップという「グランドスラム」を達成。角田も背後のノリスを最後まで抑え込んで、両チームの勢いを逆転させた。

 モンツァ、バクーともに低ダウンフォースのサーキットで、レッドブルにとって有利な条件だった、との見方もある。しかしレッドブルがシーズン後半戦に入ってから低速コーナーにおいても改善を見せているのは、多くの関係者や有識者が認めるところで、好調は「RB21」自体の性能が向上した結果とも考えられる。
 ここにきて、再びグランプリの主役に返り咲いた感のあるフェルスタッペンとレッドブル。イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は両者の“変貌”に注目し、「新生レッドブルの秘密」に迫っている。

 サマーブレイク前最後の週末、ハンガリーGPではフェルスタッペンが9位に終わり、「レーシングブルズに乗せた方が良いのでは?」との皮肉がパドックから囁かれるまでに遅かったレッドブル。オーストリア籍チームの「ターニングポイント」は、クリスチャン・ホーナー氏からローラン・メキース氏へのチーム代表交代にあったという見解を同メディアは示す。

 7月にレーシングブルズ代表から昇格した「エンジニア出身のチーム代表で、F1の『新しい潮流』のひとり」であるメキース氏は、レッドブルの仕事に大きく変革をもたらしたと指摘。その潮流とは、「新しいチーム像の基盤は(シミュレーターではなく)『サーキット』で、それが今や全ての中心になっている」というものだ。

「スーパーシミュレーションが主流の時代において、この考え方は一見奇妙に映るかもしれない。コンピューターは1月の段階でその年のマシンがタイトルを狙えるかどうかを判定できるが、結局、それは現実の走行距離にあっさり覆されてしまう。だからこそ、頼るべきはドライバーの技術と感覚だ。RB21は、サマーブレイク前まではコンストラクターズチャンピオンシップで4位に沈む運命にあるかに見えたが、(ドライバーの技術と感覚が上手くマシン開発に取り入れられた)バクーでの連勝によって復活を果たした」
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