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ラグビー

NZ生まれ日本育ちの主将候補・ワーナー・ディアンズ そのリーダー像は「言葉よりプレーで引っ張る」

向風見也

2025.10.19

今夏のパシフィック・ネーションズカップで主将を務めたディアンズ。(C) Getty Images

今夏のパシフィック・ネーションズカップで主将を務めたディアンズ。(C) Getty Images

 主将になって意識は変わったか。決まってそう聞かれる。

 ワーナー・ディアンズは今夏、23歳にしてラグビー日本代表の共同主将を務めた。

 今年8~9月のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)では参加した全4戦でゲーム主将を務め、序盤は同じ反則が続くなかレフリーに耳を傾け、終盤は故障者続出の隊列にあって組織の忍耐強さを保った。

 何より自身がプレーヤーとして持ち味を発揮した。身長201センチ、体重117キロの体格からなる高低のタックル、豪快な突破で、自軍のスコアボードに違いをもたらした。
 

 後日、重責を担って進歩したかを問われた。

「ちょっと、あるとは思いますが…」

 間を置いて切り出す。

「責任感がより強くなったというか、より貢献できるプレーをしないといけない、っていう感じですね」

 中学2年でニュージーランドより来日のバイリンガルは、指揮官のエディー・ジョーンズヘッドコーチからも褒められた。若くして責任のある立場になっても、自然体で持ち味を発揮したからだ。

「言われたのは、『あまりプレッシャーを感じずにできているのがいい』ということです」

 以前、高校3年生だった2020年にパンデミックを経験したのが大きかったと述べたもの。自宅生活を余儀なくされるなか、プロのS&Cコーチだったグラントさんと器具を用いないトレーニングを重ねた。

 自らがコントロールできることのみにフォーカスするという、マインドの礎を築いた。

「ずっと前から、目の前の仕事に集中するだけ。言葉とかでリードするより、プレーで引っ張っていく感じです。最初のカナダ代表戦(大会プールフェーズ初戦)ではちょっと緊張感があったんですけど、『キャプテンだから…(過度に意気込む)』というのは、あまりないです」

 ここから補足したのは、李承信らと編む「リーダーシップグループ」の機能ぶりだ。戦前の準備、本番中のプレー選択で周りの主軸と手を取りあう。

「僕だけじゃなくて、リーダーシップグループの何人かでチームリードしている。その繋がりもよかった。それをこれからももっとよくして、自分のパフォーマンスももうひとつ、よくしていきたいです」
 
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