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日体大・玉城監督、“連続出場の重圧”に警鐘「学生を苦しめるだけなのでやめて」 元箱根ランナーも共感「学生が背負う十字架あまりにも重い」【箱根駅伝予選会】

THE DIGEST編集部

2025.10.19

日体大の玉城良二監督。写真:滝川敏之

日体大の玉城良二監督。写真:滝川敏之

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が10月18日、東京都立川市で行なわれ、日本体育大学が10時間36分14秒(10人の合計タイム)で9位に入り、78年連続78回目の本戦出場を決めた。

 伝統校としての意地を見せ、本戦出場を死守した日本体育大学。だが、レース後に玉城良二監督が口にした言葉が、大きな反響を呼んでいる。

 同監督はインタビューで連続出場の重圧について問われると、「みなさんに言っても分からないと思います」とキッパリ。続けて、「申し訳ないですけど、これは並大抵のものじゃないです。僕なんかはあと10年もしたら...。学生は今後50年も、連続出場を途切れさせた学年と言われてしまう。そんなこと背負わせる必要はない」と話し、こう指摘した。
 
「“連続出場”ということはやめたほうがいいと思う。これは決して良いことにならない。大人やマスコミが背負わせてしまっている。連続出場を称えていただくのはうれしいですけど、学生を苦しめるだけなので正直やめてほしい」

 長年続く「伝統」が、ときに学生たちに大きな重圧を与えている現状を憂いた玉城監督の発言に、日本大学時代に箱根駅伝に2度出場経験がある俳優の和田正人さんが反応した。

 和田さんは自身のXに「これは仰るとおりだわ。もしもの時に学生が背負う十字架はあまりにも重い」と共感を示す。「36年間公立高校に勤めていた玉城監督だからこその『教育者』の観点。もちろん表現方法や考え方は各々の自由だけど、伝える側の立場として、僕は気を付けていきたいと思う」と、学生らの気持ちに寄り添う玉城監督の姿勢を称えた。

 この投稿にファンからは、「私も気をつけないと」「とても重要な視点」「学生スポーツ全般に言えること」「玉城監督のこの言葉重みが違いますわ」「受け手の僕らも『これで伝統の襷が繋がった』みたいな安易な感動しないよう気を付けます」「周囲全体が選手への配慮第一であってほしい」などと、賛同の声が相次いだ。

構成●THE DIGEST編集部

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