F1第21戦のブラジル・グランプリが開幕。現地11月7日にフリー走行とスプリント予選が行なわれ、レッドブルの角田裕毅はSQ1敗退の18番手に終わった。
スプリントが組み込まれたスケジュールで唯一の準備機会となったフリー走行(FP)で、2度目のアタック中にコースアウトしてタイヤウォールにヒット。マシンの数か所にダメージを負って修復を余儀なくされたことで、20周回に止まった。最下位の1分11秒763というタイムで最初のセッションを終えると、迎えたスプリント予選でも調子は上がらず、1分10秒692で早々にコックピットを降りることとなった。
残念な形で初日を終えた後、角田は「ラップ自体は悪くなかったと思うし、自分ではミスもなかったので、SQ1を突破できなかったのは残念。ラップ全体を通して、そしてプラクティスでもグリップ不足に苦しんだ。これまでのところ、チームにとってそれを克服することが課題になっている」と振り返り、以下のように続けた(F1公式サイトの『F1.com』より)。
「FPでは(クラッシュにより)走行機会が減り、それが助けにはならなかったのは事実だが、SQ1でのパフォーマンスに大きな影響を与えるほどではなかった。実際、FPはポジティブなもので、ロングランとショートランの両方で走行時間を確保できた。明日は、そこで得た収穫を活かしたい。(土曜日は)天気がどうなるか分からず、難しいコンディションになるかもしれないが、どちらでも変わりはない」
またメディアのインタビューでは、「FPでは十分な周回をこなせたし、スプリント予選の最後のラップもフィーリングは悪くなかった。だからこそ、不思議」と本音を明かし、続けて「全体的にグリップが足りないのは事実だが、なぜSQ2に進めなかったのかを説明できるような決定的な理由が見つかっていない。とにかく、車を調べてこの原因を探る必要がある」と首を傾げた(ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』より)。
逆転でのドライバーチャンピオンシップ優勝を狙うチームメイトのマックス・フェルスタッペンは6番手に沈み、グリップ不足を訴え。「RB21」が問題を抱えているのは明らかのようで、テクニカルディレクターのピエール・ワシュも「スプリント形式の週末は、常に我々に困難をもたらす。特にソフトタイヤでは、車は期待通りに動いてくれない」と、スプリントまでに解決策を見つけるよう努めると語っている。
初日について『F1.com』は、「レッドブルは最初のプラクティスで厄介なスタートを切った。角田が序盤にスピンしてバリアに接触してしまったのだ。その影響で日本人ドライバーは多くの走行時間を失ったが、RB21を大きく損傷させずに済んだのは幸運だった」と伝えた。
オランダのF1専門サイト『RN365』が、「角田はスピンしてバリアに接触し、19周の走行に制限される難しいFPを経てスプリント予選に臨んだ。レッドブルでの将来を懸けて戦っている日本人ドライバーは、脱落圏から抜け出すだけの十分なペースを発揮できず、フランコ・コラピント(アルピーヌ)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)の後ろでセッションを終えた」と綴っている。
英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「レッドブルは2026年のセカンドシートに誰を起用するかの決定を先延ばしにしているが、この調子では、もはやそれは必要なさそうだ。角田にとって、今週末のスタートはかなり散々なものだった。FP1ではターン5の出口で大きなミスを犯し、フロントとリアを損傷。そしてスプリント予選では18位」と厳しく振り返り、さらにネガティブ(かつ皮肉まじりな)な論調は続いた。
「木曜日に、『この車に対する自信は、完全なものに近づいています。90%、いや85%くらいまできている』と語っていたドライバーにとって、苦い結果となった。もしこの言葉が事実だとするなら、フェルスタッペンのチームメイトになるには十分ではないのかもしれない」
構成●THE DIGEST編集部
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スプリントが組み込まれたスケジュールで唯一の準備機会となったフリー走行(FP)で、2度目のアタック中にコースアウトしてタイヤウォールにヒット。マシンの数か所にダメージを負って修復を余儀なくされたことで、20周回に止まった。最下位の1分11秒763というタイムで最初のセッションを終えると、迎えたスプリント予選でも調子は上がらず、1分10秒692で早々にコックピットを降りることとなった。
残念な形で初日を終えた後、角田は「ラップ自体は悪くなかったと思うし、自分ではミスもなかったので、SQ1を突破できなかったのは残念。ラップ全体を通して、そしてプラクティスでもグリップ不足に苦しんだ。これまでのところ、チームにとってそれを克服することが課題になっている」と振り返り、以下のように続けた(F1公式サイトの『F1.com』より)。
「FPでは(クラッシュにより)走行機会が減り、それが助けにはならなかったのは事実だが、SQ1でのパフォーマンスに大きな影響を与えるほどではなかった。実際、FPはポジティブなもので、ロングランとショートランの両方で走行時間を確保できた。明日は、そこで得た収穫を活かしたい。(土曜日は)天気がどうなるか分からず、難しいコンディションになるかもしれないが、どちらでも変わりはない」
またメディアのインタビューでは、「FPでは十分な周回をこなせたし、スプリント予選の最後のラップもフィーリングは悪くなかった。だからこそ、不思議」と本音を明かし、続けて「全体的にグリップが足りないのは事実だが、なぜSQ2に進めなかったのかを説明できるような決定的な理由が見つかっていない。とにかく、車を調べてこの原因を探る必要がある」と首を傾げた(ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』より)。
逆転でのドライバーチャンピオンシップ優勝を狙うチームメイトのマックス・フェルスタッペンは6番手に沈み、グリップ不足を訴え。「RB21」が問題を抱えているのは明らかのようで、テクニカルディレクターのピエール・ワシュも「スプリント形式の週末は、常に我々に困難をもたらす。特にソフトタイヤでは、車は期待通りに動いてくれない」と、スプリントまでに解決策を見つけるよう努めると語っている。
初日について『F1.com』は、「レッドブルは最初のプラクティスで厄介なスタートを切った。角田が序盤にスピンしてバリアに接触してしまったのだ。その影響で日本人ドライバーは多くの走行時間を失ったが、RB21を大きく損傷させずに済んだのは幸運だった」と伝えた。
オランダのF1専門サイト『RN365』が、「角田はスピンしてバリアに接触し、19周の走行に制限される難しいFPを経てスプリント予選に臨んだ。レッドブルでの将来を懸けて戦っている日本人ドライバーは、脱落圏から抜け出すだけの十分なペースを発揮できず、フランコ・コラピント(アルピーヌ)とリアム・ローソン(レーシングブルズ)の後ろでセッションを終えた」と綴っている。
英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「レッドブルは2026年のセカンドシートに誰を起用するかの決定を先延ばしにしているが、この調子では、もはやそれは必要なさそうだ。角田にとって、今週末のスタートはかなり散々なものだった。FP1ではターン5の出口で大きなミスを犯し、フロントとリアを損傷。そしてスプリント予選では18位」と厳しく振り返り、さらにネガティブ(かつ皮肉まじりな)な論調は続いた。
「木曜日に、『この車に対する自信は、完全なものに近づいています。90%、いや85%くらいまできている』と語っていたドライバーにとって、苦い結果となった。もしこの言葉が事実だとするなら、フェルスタッペンのチームメイトになるには十分ではないのかもしれない」
構成●THE DIGEST編集部
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