2025年のF1は残り4戦。ドライバーチャンピオンシップはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が猛追してマクラーレン勢の争いに割って入り、熾烈な三つ巴の戦いを繰り広げる可能性が高そうだ。
ポイントでは、1位ランド・ノリスが357点、2位オスカー・ピアストリが356点、そして3位フェルスタッペンが321点と、マクラーレン勢が有利な状況に変わりはないが、ここからのラストスパートにおいて勝敗を分けるポイントを、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』が指摘している。
今季の特徴として同紙が挙げたのは、「予選の結果が例年よりも大きな影響を及ぼしている。実際、今季ここまでのグランプリの70%(過去10年間で最も高い割合)で、最初にチェッカーフラッグを受けたのは、ポールポジションを獲得したドライバーだったのだ。直近6戦は4人の異なるドライバーが勝利しているが(フェルスタッペンが3回)全員がポールからのスタートだった」
一方で「ノリスのそれは66.7%、ピアストリは57.1%」に止まっている。これには「驚くべきではない。マクラーレンの今季のマシンは全体的にフェルスタッペンのそれよりも速く、時には圧倒的な速さを見せてきたからだ。より速いマシンを持つメーターで、ピアストリやノリスは予選がやや不十分な結果に終わっても日曜日に挽回するチャンスをつかんだ」と、その背景を説明する。
そのうえで、「フェルスタッペンは、マクラーレン勢より明らかに遅いマシンだった週末でも、予選での結果を武器にポイントを削り取る展開に成功している。例えばシンガポールGPでは、土曜日に2番手を確保した位置取りで、レース中は明らかに速かったノリスを抑え込む走りができた。またオースティン(アメリカGP)でも、後にノリスがシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いてから見せた速さを考えると、予選で前に出ていたアドバンテージが大きく影響している」と、レッドブルにとっての「勝利の条件」を示した。
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