F1専門メディア『F1 Over Steer』は現地11月26日、ジャーナリストのマット・マジェンディ氏がポッドキャスト番組『The Inside Track』に出演した際のコメントを紹介。レッドブルの角田裕毅が来季もグリッドに残り続ける可能性を説明した。

　来季のドライバー・ラインアップで未だ発表がないのは、レッドブルのセカンドシートと、そのジュニアチームであるレーシングブルズの２席。角田が来季F1参戦を継続するためにはレッドブル残留、または古巣復帰が必要な状況だ。

　同メディアは、来季アイザック・ハジャー（レーシングブルズ）がレッドブルに昇格し、アービッド・リンドブラッドがレーシングブルズからデビューを果たす可能性が高いと主張。レーシングブルズの残り１席を角田と、リアム・ローソン（同）が争うと予想している。
  　今季の獲得ポイントや、直近レースでの成績などからローソン残留の可能性が高いとされているなか、それに疑問を唱えたのがマジェンディ氏だ。今季レッドブルを密着取材してきたという敏腕記者は、「ユウキが必ずしも終わりを迎えたとは思っていない」とコメント。両ドライバーの振る舞いから、レッドブル、レーシングブルズが角田を残す決断に「傾いている」と可能性を示唆した。

「僕は振る舞いからリアムは幸せそう？ ユウキは幸せそう？ どっちなのかを見極めようとしている。それで、ユウキに少し有利になっているような気がするんだ。それが公平な（競争）なのか、政治的な思惑があるのか​​、スポンサーの事情があるのか​​、金銭的な理由があるのか​​、理由は分からない。何であれ、答えは分からない」

　レッドブル代表のローラン・メキース氏と話したというマジェンディ氏は「決定は間違いなく（次戦）カタールGP後に下されるだろう」と予想。メキース代表に「もう決まっているんだろう」と聞いたところ、「ああ、90%ね」との回答があったという。

　レッドブルの激しいシート争いは、果たしてどのような結末を迎えるのか。カタールGPは30日（日本時間12月１日午前１時）決勝だ。

構成●THE DIGEST編集部

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