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角田裕毅、5秒ペナに「いつも通りとても厳しいね」 裁定基準に疑問も「みんな同じことをしている」「レースへの大きな痛手」【F1アブダビGP】

THE DIGEST編集部

2025.12.08

5秒ペナルティの裁定に疑問を投げかけた角田。(C)Getty Images

 F1レッドブルの角田裕毅は現地12月7日、最終戦アブダビGPに臨み14位フィニッシュ。レース中盤では、チームメイトのマックス・フェルスタッペンとタイトルを争っていたランド・ノリス(マクラーレン)へのディフェンスでペナルティを科される場面もあった。

 10番グリッドからハードタイヤでスタートした角田。各車ピットインするなかでステイアウトを続け一時3番手に。23周目にはタイヤ交換を済ませたノリスに迫られた。フェルスタッペンにタイトルをもたらすためにはノリスの表彰台圏外が条件になってくるため、足止めする必要があり、ストレートでイン側を締めたものの、さらにそのイン側に入ってきたノリスにコース外からの追い抜きを許してしまった。

 この出来事については、角田、ノリスともに審議となり、結果的には角田に5秒のタイムペナルティとなった。ディフェンス時に2度以上進路を変えたのが理由だ。その後33周目にピットインし、ミディアムタイヤに交換。18番手でコースに復帰して追い上げを図ったが、ペナルティも響き入賞には届かなかった。
 
 角田はチーム無線でペナルティ決定の報告を受けた際には「ペナルティ⁉ 何で?」と感情をあらわにしていた。レース後、オランダの専門メディア『Racing News 365』に対して「何が起こったのかを振り返ってみなければならない」と前置きしつつ、次のように裁定への疑問を投げかけた。

「なぜペナルティが科されたのかは分かったが、同時に5秒のペナルティが本当に必要だったのかも振り返ってみなければならない。レースへの大きな痛手となった。みんな同じことをしているので、(自分だけペナルティとなる理由が)分からない。彼ら(スチュワード)が何を考えていたのかは分からないが、いつも通りとても厳しいね」

 フェルスタッペンはこのグランプリで今季最多の8勝目を収めたものの、結果的にタイトルはノリスにわたった。テスト兼リザーブドライバーへの降格前最後のグランプリは、角田にとって何とも歯がゆいものとなってしまったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】角田がノリスをブロックしたシーン&ペナルティを告げられ感情が爆発した無線
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