F1レッドブルの角田裕毅は現地12月６日、最終戦アブダビGP予選で７戦ぶりのQ3進出を果たし、10番グリッドを獲得。セッション後にはF1公式サイトに対して、自身の予選での走りを振り返っている。

　同日のフリー走行３回目では終盤にピットレーンでキミ・アントネッリ（メルセデス）に衝突されてマシンを破損するという厳しい状況にあった角田。「マシンのフロアを以前の状態に戻さざるを得なかった。そのためパフォーマンスが多少低下し、理想的な状態ではなかった。Q3進出は難しいと分かっていた」と万全な状態ではなかったと明かした。
  　さらにQ3の最初のアタックでは、ドライバーズタイトルの可能性を残しているチームメイトのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）にトウを与えるチームプレーを遂行し、フェルスタッペンのポールポジション奪取に貢献。その働きについて次のように語っている。

「マックスへのサポートは、常に目標としていたことなので、誇りに思う。明日はできる限りマックスをサポートしたいと思っている。単純な戦略ではないかもしれないが、マックスが５度目のドライバーズチャンピオンシップを獲得できるようサポートするのが最優先事項だ。トップ10は非常に拮抗しているので、自分のパフォーマンスを最大限発揮できるよう努力する」

　来季はテスト兼リザーブドライバーとなる角田が降格前最後のレースでフェルスタッペンの５連覇に貢献できるか。その走りを他陣営にも見せられるかが、レギュラードライバー復帰の材料の一つとなるのは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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