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モータースポーツ

「ツノダはセルジオ・ペレスではなかった」角田裕毅、降格前最後のレースに各国メディア苦言「ただチームメイトのために走ることしかできなかった」【F1】

THE DIGEST編集部

2025.12.10

降格前最後のレースで14位に終わった角田。(C)Getty Images

降格前最後のレースで14位に終わった角田。(C)Getty Images

 F1レッドブルの角田裕毅は現地12月6日、最終戦アブダビGPにおいて14位でチェッカーフラッグを受け、苦難に満ちたシーズンを終えた。

 いったんはF1での最後の週末を迎えた角田は、フリー走行2回目で「最悪のセッション」を経験。フリー走行3回目はピットレーンでのもらい事故によってフロアを破損して旧仕様に戻すなど、災難続きだった。

 迎えた予選ではライバルの脱落にも助けられてQ1、Q2ともギリギリで通過。Q3は逆転年間王者を狙うチームメイトのマックス・フェルスタッペンにトウを提供するという大きな貢献を果たしたところまでは良かったが、自身はトラックリミット違反でタイムなしだった。

 決勝では10番グリッドからハードタイヤでスタートして長くコースに留まり、タイヤを交換した後のランド・ノリス(マクラーレン)を少しでも長く抑え込む役割を与えられた。しかし23周目に訪れたバトルでは、追い抜こうとしたノリスをコース外に押し出す格好となり、後に5秒ペナルティを科された。自身のレースも苦しくしてしまい、入賞のチャンスを逃した。
 
 こうして降格前ラストレースを終えた日本人ドライバーに対して、各国専門メディアの評価はやはり厳しいものとなった。

 英国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は10点満点で及第点に満たない「5.5」を与え、「アブダビでのパフォーマンスを見る限り、レッドブルが角田を放出する決断は全くもって正当化される」と記述。以下のように寸評を続けている。

「ペースは悪く、ノリスに対するディフェンスも弱かった。もし角田が最終セクターでノリスを抑え込んで背後のシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差を詰めていれば、おそらくマクラーレンのドライバーにとって、もっと神経を使うレースになっていただろう」

 同国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「角田は(2021年アブダビGPでライバルを簡単に追い抜かせなかった)セルジオ・ペレスではなかった。レッドブルのセカンドドライバーは、ノリスの前進をほとんど食い止められなかった。タイトルを獲得するために、フェルスタッペンは可能な限りの助けを必要としていたが、角田はマクラーレンを後ろに留めようとした試みのなかで、自分自身に5秒ペナルティを招く結果しか残せなかった。そのせいで順位を落としてしまった」と振り返り、採点は「5」止まりだった。
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