2026年ミラノ・コルティナ五輪代表の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権が12月19日、東京・代々木第一体育館で開幕した。女子ショートは前回覇者の坂本花織が首位、0.1点差で島田麻央、3位に中井亜美と17歳コンビが続くなか、16歳の岡万佑子がトリプルアクセルを着氷して高得点をマーク。好位置につけた。
現役高校1年生が鮮烈なパフォーマンスを披露した。岡は最初にルッツ+トウループの連続3回転を着氷すると、2つ目に大技トリプルアクセルを予定。これを回り切ると大きな歓声が沸き、GOE(出来栄え点)は1.14点と高い加点がついた。
その後は評価の高い表現力で会場を魅了。長い手足に加え、体の柔らかさを生かしたしなやかな動きが氷上に映え、16歳の華麗な演技に観衆は引き込まれた。
演技直後はガッツポーズが飛び出すほど、自身も手応え十分なショートプログラム。自己ベストを大幅に上回る73.20点をマークし、5位につけた。
会心演技にミックスゾーンでは「まさか70点台に乗れるとも思っていなかったです。自己ベストを更新したいという思いがあったので、点数が出た時は、すごいビックリしました」と本人も目を丸くするほど。「ノーミスで終われたことが凄く嬉しい。トリプルアクセルを着氷できて、嬉しい気持ちとホッとした気持ちがあります」と振り返り、喜びを嚙み締めた。
実は、大技を組み込むキーポイントだったのはその直前のジャンプだった。冒頭のルッツ+トウループのコンビネーションジャンプを完璧に跳べたら、トリプルアクセルに挑戦すると決めていたという。「ルッツ、トウが自分の中でしっかり跳べていた。たくさん練習してたからには、なるべく入れようと思った」と、アクセル成功につながった布石を明かした。
生まれは北海道・札幌市だが、中学3年生に進学するタイミングで「もっと成長したい」と京都の木下アカデミーに加入。コツコツと実力を磨き、移籍2季目の今季は国際大会のジュニアグランプリシリーズにデビュー。第2戦のトルコ大会で初優勝を飾ると、勢いそのまま名古屋で開催された12月のジュニアグランプリファイナルに初出場。総合6位の成績を残した。
ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねた今大会は独特の雰囲気に包まれているが、その空気に動じず「すごく楽しく滑れた」と若さを存分に発揮。無限の可能性を秘める16歳がフリー(21日)でも眩い輝きを放つ。
▼全日本フィギュアスケート選手権 女子ショート結果(上位6人まで)
1位 坂本花織 79.43点
2位 島田麻央 79.33点
3位 中井亜美 77.50点
4位 千葉百音 74.60点
5位 岡 万佑子 73.20点
6位 渡辺倫果 71.36点
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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現役高校1年生が鮮烈なパフォーマンスを披露した。岡は最初にルッツ+トウループの連続3回転を着氷すると、2つ目に大技トリプルアクセルを予定。これを回り切ると大きな歓声が沸き、GOE(出来栄え点)は1.14点と高い加点がついた。
その後は評価の高い表現力で会場を魅了。長い手足に加え、体の柔らかさを生かしたしなやかな動きが氷上に映え、16歳の華麗な演技に観衆は引き込まれた。
演技直後はガッツポーズが飛び出すほど、自身も手応え十分なショートプログラム。自己ベストを大幅に上回る73.20点をマークし、5位につけた。
会心演技にミックスゾーンでは「まさか70点台に乗れるとも思っていなかったです。自己ベストを更新したいという思いがあったので、点数が出た時は、すごいビックリしました」と本人も目を丸くするほど。「ノーミスで終われたことが凄く嬉しい。トリプルアクセルを着氷できて、嬉しい気持ちとホッとした気持ちがあります」と振り返り、喜びを嚙み締めた。
実は、大技を組み込むキーポイントだったのはその直前のジャンプだった。冒頭のルッツ+トウループのコンビネーションジャンプを完璧に跳べたら、トリプルアクセルに挑戦すると決めていたという。「ルッツ、トウが自分の中でしっかり跳べていた。たくさん練習してたからには、なるべく入れようと思った」と、アクセル成功につながった布石を明かした。
生まれは北海道・札幌市だが、中学3年生に進学するタイミングで「もっと成長したい」と京都の木下アカデミーに加入。コツコツと実力を磨き、移籍2季目の今季は国際大会のジュニアグランプリシリーズにデビュー。第2戦のトルコ大会で初優勝を飾ると、勢いそのまま名古屋で開催された12月のジュニアグランプリファイナルに初出場。総合6位の成績を残した。
ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ねた今大会は独特の雰囲気に包まれているが、その空気に動じず「すごく楽しく滑れた」と若さを存分に発揮。無限の可能性を秘める16歳がフリー(21日)でも眩い輝きを放つ。
▼全日本フィギュアスケート選手権 女子ショート結果(上位6人まで)
1位 坂本花織 79.43点
2位 島田麻央 79.33点
3位 中井亜美 77.50点
4位 千葉百音 74.60点
5位 岡 万佑子 73.20点
6位 渡辺倫果 71.36点
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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