かつての全日本女王がアイスダンサーとして帰還した。
フィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)は12月20日にアイスダンスのリズムダンスが行なわれ、今年9月に新カップルを結成した紀平梨花/西山真瑚組が57.44点をマークし、3位につけた。デビューした11月の西日本選手権での得点(59.61点)を上回ることはできなかったが、新星カップルは大舞台で確かな第一歩を刻んだ。
会場の注目を一身に浴びた。選手紹介のアナウンスでは、ひと際大きな歓声が上がった“りかしん”。2番滑走で登場した2人は息の合ったツイズル、ステップを披露。リフトもしっかりと決め、アップテンポな曲調が魅力の『Mambo No5』を笑顔で完走した。
自己ベストは超えられなかったが、得点発表後は2人で見つめ合い「うんうん」とうなずいた。確かな手応えで明日のフリーに視線を向けているようだった。
演技後、2度の全日本女王は多くの取材陣が待つミックスゾーンに姿を現すと、「こうやって全日本に帰ってこられて感慨深いです」と率直な感想を漏らした。実に3年ぶりとなる全日本の雰囲気を「すごいたくさんの声援をくださって『帰ってきたよ』っていう気持ちと、まだこうやって応援してくれると思えて、すごく嬉しかったです」と振り返った。
シングル時代は右足の故障で22年北京五輪出場のチャンスが叶わなかった。その後も思うように怪我が回復せず、想像以上に長引いた。結局、26年ミラノ・コルティナ五輪のシングルでの出場は潰えたが、アイスダンス転向で未来への可能性がみえた。「今まではすごいいろんな葛藤があって、希望が見えないような日々を過ごしていた。やっと希望が見えたりとか、こうして目指すところに毎日を過ごせているのが、ものすごく嬉しい」と声を弾ませた。
続けて「たくさん悩んで、たくさん考えて、いろいろ葛藤して過ごしてきた日々が無駄にならないような、そういった今後につなげていきたい。新しいスタートが切れて良かったです」とうなずき、微笑みを浮かべた。
シングルとアイスダンスの今後の兼ね合いを質問されると、「今はまだ怪我の状態も完治してないので。今はアイスダンスに集中していきたいと思います」と、しばらくはアイスダンスに専念すると語った。
▼全日本フィギュアスケート選手権 アイスダンスリズムダンス結果
1位 吉田唄菜/森田真沙也 68.78点
2位 櫛田育良/島田高志郎 64.99点
3位 紀平梨花/西山真瑚 57.44点
4位 佐々木彩乃/池田喜充 54.09点
5位 浦松千聖/田村篤彦 50.93点
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【画像】会心の演技後ガッツポーズ!全日本SPで女王の貫録を見せつけた坂本花織を特集!
【画像】最後の全日本選手権!SPで華麗にリンクを舞い魅了した三原舞依を特集!
フィギュアスケートの全日本選手権(東京・代々木第一体育館)は12月20日にアイスダンスのリズムダンスが行なわれ、今年9月に新カップルを結成した紀平梨花/西山真瑚組が57.44点をマークし、3位につけた。デビューした11月の西日本選手権での得点(59.61点)を上回ることはできなかったが、新星カップルは大舞台で確かな第一歩を刻んだ。
会場の注目を一身に浴びた。選手紹介のアナウンスでは、ひと際大きな歓声が上がった“りかしん”。2番滑走で登場した2人は息の合ったツイズル、ステップを披露。リフトもしっかりと決め、アップテンポな曲調が魅力の『Mambo No5』を笑顔で完走した。
自己ベストは超えられなかったが、得点発表後は2人で見つめ合い「うんうん」とうなずいた。確かな手応えで明日のフリーに視線を向けているようだった。
演技後、2度の全日本女王は多くの取材陣が待つミックスゾーンに姿を現すと、「こうやって全日本に帰ってこられて感慨深いです」と率直な感想を漏らした。実に3年ぶりとなる全日本の雰囲気を「すごいたくさんの声援をくださって『帰ってきたよ』っていう気持ちと、まだこうやって応援してくれると思えて、すごく嬉しかったです」と振り返った。
シングル時代は右足の故障で22年北京五輪出場のチャンスが叶わなかった。その後も思うように怪我が回復せず、想像以上に長引いた。結局、26年ミラノ・コルティナ五輪のシングルでの出場は潰えたが、アイスダンス転向で未来への可能性がみえた。「今まではすごいいろんな葛藤があって、希望が見えないような日々を過ごしていた。やっと希望が見えたりとか、こうして目指すところに毎日を過ごせているのが、ものすごく嬉しい」と声を弾ませた。
続けて「たくさん悩んで、たくさん考えて、いろいろ葛藤して過ごしてきた日々が無駄にならないような、そういった今後につなげていきたい。新しいスタートが切れて良かったです」とうなずき、微笑みを浮かべた。
シングルとアイスダンスの今後の兼ね合いを質問されると、「今はまだ怪我の状態も完治してないので。今はアイスダンスに集中していきたいと思います」と、しばらくはアイスダンスに専念すると語った。
▼全日本フィギュアスケート選手権 アイスダンスリズムダンス結果
1位 吉田唄菜/森田真沙也 68.78点
2位 櫛田育良/島田高志郎 64.99点
3位 紀平梨花/西山真瑚 57.44点
4位 佐々木彩乃/池田喜充 54.09点
5位 浦松千聖/田村篤彦 50.93点
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【画像】会心の演技後ガッツポーズ!全日本SPで女王の貫録を見せつけた坂本花織を特集!
【画像】最後の全日本選手権!SPで華麗にリンクを舞い魅了した三原舞依を特集!
関連記事
- 島田麻央、0.1点差のSP2位発進 直前に起きたアクシデントに苦笑い「手を上げたら天井に…」【全日本フィギュア】
- りくりゅうにアクシデント…SP首位発進も三浦璃来が左肩を脱臼 演技後は涙【全日本フィギュア/ペアショート】
- “うたまさ”、全日本フィギュア連覇へRD68.78点で首位発進!2位は櫛田育良/島田高志郎64.99点、3位は紀平梨花/西山真瑚57.44点 新鋭カップルが続々誕生する新時代へ
- 16歳の現役高校生が自己ベスト大幅更新の衝撃演技! 3A成功のたゆまぬ“布石”【全日本フィギュア】
- 「ちょいミスって104点って...」“SP首位”鍵山優真の圧巻演技にネット衝撃「ほんと洗練されてるよなー」「スケートがうめぇ」【全日本フィギュア】




