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競馬

翌年のクラシック戦線に直結 将来性豊かな若駒トップ候補はアンドゥーリルで堅い!?【ホープフルS】

三好達彦

2025.12.26

アンドゥーリルが2歳王者を狙う。写真:産経新聞社

アンドゥーリルが2歳王者を狙う。写真:産経新聞社

 12月27日、翌年のクラシック戦線に直結する中距離の2歳チャンピオン決定戦ホープフルステークス(GⅠ、中山・芝2000m)が開催される。

 過去、レイデオロ(日本ダービー、天皇賞(秋))、サートゥルナーリア(皐月賞)、コントレイル(クラシック三冠、ジャパンカップ)、レガレイラ(有馬記念)、クロワデュノール(日本ダービー)と、のちにGⅠレースを制するスーパーホースが多く輩出している当レース。有馬記念の前後に開催されるためどうしても地味に映りがちだが、翌年のクラシック、または秋の中長距離GⅠを占ううえで欠かせない重要ステップであることは間違いなく、豊かな将来性を持つ若駒を見極めておきたいところだ。

 2017年にGⅠに格上げされてからの8年を見ると、とにかく1番人気に推された馬の強さが目立ち、その成績は〔6・1・0・1〕と抜群だ。その一方で2番人気の成績は〔1・2・1・4〕と、やや信頼性は低くなるが、それでも3着内率は4割を超える。基本的には堅いレースで、この点を認識して馬券戦略を立てるのがいいだろう。
 
 今年1番人気に推されるのが濃厚なのは、オープンのアイビーステークス(東京・芝1800m)を制して本レースに臨むアンドゥーリル(牡/栗東・中内田充正厩舎)である。父は現役時代にこのレースを勝ち、先週の朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を2世代目の産駒であるカヴァレリッツォが制したばかりのサートゥルナーリア。母の父がオルフェーヴルというのも、パワーを補強するという点で興味深い。

 アンドゥーリルは6月のデビュー戦(阪神・芝1600m)を上り32秒8という豪脚を繰り出しながら2着に取りこぼしたものの、8月の未勝利戦(中京・芝1600m)では6番手から悠々と差し切り、2着に5馬身(0秒9)もの差を付けて初勝利を挙げた。そして11月のアイビーステークスは、スローペースの2番手で折り合うと、上り33秒6の末脚で突き抜け、2着を1馬身(0秒2)差で退けた。ストロングポイントは切れる末脚。そしてアイビーステークスでは前で競馬できるところを示し、大きな進境を見せているのも推し材料だ。これまで2歳戦で優れた実績を残してきた中内田調教師と川田将雅騎手のコンビがタッグを組んでいるのも強調材料で、ここは迷わず本命と評価したい。
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