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格闘技・プロレス

「おっさんとおっさんの集大成」38歳・扇久保博正が6年越しの激闘を制しRIZIN王者に ラストの打ち合いは「気持ちに応えたかった」

橋本宗洋

2026.01.01

フライ級トーナメント決勝戦を制した扇久保。写真:鈴木颯太朗

フライ級トーナメント決勝戦を制した扇久保。写真:鈴木颯太朗

 2025年の大晦日イベントは、RIZIN10周年の記念すべき大会だった。

 前日の公開計量からRIZINの前身であるPRIDEのレジェンド、ミルコ・クロコップとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが登場するなど、歴史を感じさせる場面も。大会オープニングでは、RIZIN10年の名勝負、名選手を振り返るVTRが流れた。
 
 今大会で行なわれた5大タイトルマッチの一つ、フライ級トーナメント決勝戦(王座決定戦)も歴史という背景のあるカードだった。

 扇久保博正は修斗の世界王者を経て2018年からRIZINに参戦。朝倉海を下してバンタム級トーナメントで優勝したことも。対する元谷友貴はDEEPで2階級制覇。RIZINには2015年の旗揚げ戦から出場している。

 扇久保38歳、元谷36歳。RIZIN以前からトップクラスで活躍してきたベテランがトーナメントを勝ち上がり、タイトルマッチで闘う。どちらもRIZINのベルトを巻いたことがなく、勝ったほうが初戴冠でもある。

「元谷選手と決勝でベルトをかけて闘えることが嬉しい。決勝まできてくれてありがとう」

 公開練習でそう語った扇久保。2人のどちらかがRIZIN王者になるという感慨は、多くのファンも感じていたことだろう。

 また扇久保は「この試合は修斗対DEEPだと思ってます」とも。決して順風満帆とばかりは言えなかったキャリア。黒星も多い。だが、それも含めて扇久保と元谷は感情移入を誘う。

「苦しんできた2人、おっさんとおっさんの集大成」(扇久保)

 一方、元谷は集大成という感覚ではなかったようだ。ベテランではあるが、まだ成長の途中だからというのがその理由。実際、元谷は2023年から堀口恭司と同じアメリカの名門アメリカン・トップチームの所属となり、実力を伸ばしている。

 6年ぶりのリマッチは、手数の多い打撃戦となった。フェイントを混ぜながら、お互い当たれば倒れる距離でパンチを繰り出す。3ラウンドには元谷がテイクダウンするが、扇久保は立ち上がると試合終盤にパンチのラッシュを仕掛けた。

 元谷もコーナーに詰められながら打ち返し、場内が大ヒートアップした状態でゴング。クリーンヒットで上回ったように見える扇久保が、判定3-0で勝利した。
 
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