ミラノ・コルティナ冬季オリンピック開幕(2月6日)が目前に迫る中、イタリアの開催各地は最終準備に余念がない。ただし、こうしたビッグイベントにおいては多くの大会で見られるように、今回も施設の建設が予定より遅れていることで、関係者をやきもきさせている。
注目を集めていたのは、アイスホッケーの会場となる「アレーナ・サンタ・ジュリア」。『AP通信』は、国際アイスホッケー連盟の関係者の言葉として、当初は2025年の竣工が予定されていた同施設が、未完成のまま大会を迎える可能性があることを伝えていた。
しかし、何とか完成の目途は立ったようで、1月9日にはテストイベントとして男子の国内大会が行なわれている。スポーツ専門チャンネル『ESPN』によると、IOC(国際オリンピック員会)は施設の進捗状況に概ね満足しているという。アリーナ内部のリンク(氷面)は設置され、大部分の観客席も整っていると評価されており、NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)選手の五輪復帰が注目されるこの大会の舞台として、核心部分は準備が整いつつあるとの見方が示された。
IOCのクリストフ・デュビ五輪統括部長は、「個人的には素晴らしい座席配置で、会場内部は見事だ」と語り、昨年末に比べて大幅に建設作業が進んだことを強調。さらに、国際アイスホッケー連盟(IIHF)も、テストイベントで氷質の評価が良好だったとして、「NHLが五輪に戻ってこられない理由はない」との自信あるコメントを発表している。
競技場としての機能は確保されたことで、2月5日からの女子(決勝は19日)、11日からの男子(決勝は22日)という日程にも対応可能と見られている。だが、これはあくまで「内部施設」「リンクの状態」についての合格ラインをクリアしたということで、「大会成功のために必要な全ての要素が揃ったことを意味しているわけではない」と、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は指摘している。
同メディアは、テストイベントの際、会場に入るまでの通路やその周辺は、依然として工事現場のような状態であり、また検査ゲートから入口まで歩くわずか数百メートルの間にも大型クレーンが立ち並び、作業用ヘルメットとベストに身を包んだ作業員が行き交っていたことを伝えた。
さらに、外部インフラや動線、アクセス方法なども大幅に遅れており、特に交通アクセスでは、大会組織委員会が約束していた県道の延伸工事や高速環状道路の出入口拡張工事が未完了のまま残っているという。また、公共交通機関では当初計画されていたトラムの直通線は実現せず、代替のバス運行で対応することになったが、これも大会本番で十分に機能するかは未知数だとされている。そして会場周囲には、案内標識や誘導表示がほとんどなく、観客がスムーズに移動できる環境が整っていない状況である。
IOCからは合格点を与えられたリンクについても、同メディアは「公式規格には適合しているものの、北米基準と比べてやや短いとされ、冷却システムも恒久的なものではないため、選手サイドから不安の声が上がっている」と報道。ウォームアップや練習スペースも狭いとされ、NHL選手たちの準備環境として十分かどうかが問われている。
建設工事の遅延によって、費用も当初の約1億8000万ユーロ(約331億円)から約2億7000万ユーロ(約497億円)まで膨れ上がっているという。大会開幕までにこれらの問題を全て解消し、世界最高のスポーツイベントに相応しい舞台を、世界中から集う選手、観客に提供できるかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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注目を集めていたのは、アイスホッケーの会場となる「アレーナ・サンタ・ジュリア」。『AP通信』は、国際アイスホッケー連盟の関係者の言葉として、当初は2025年の竣工が予定されていた同施設が、未完成のまま大会を迎える可能性があることを伝えていた。
しかし、何とか完成の目途は立ったようで、1月9日にはテストイベントとして男子の国内大会が行なわれている。スポーツ専門チャンネル『ESPN』によると、IOC(国際オリンピック員会)は施設の進捗状況に概ね満足しているという。アリーナ内部のリンク(氷面)は設置され、大部分の観客席も整っていると評価されており、NHL(北米プロアイスホッケーリーグ)選手の五輪復帰が注目されるこの大会の舞台として、核心部分は準備が整いつつあるとの見方が示された。
IOCのクリストフ・デュビ五輪統括部長は、「個人的には素晴らしい座席配置で、会場内部は見事だ」と語り、昨年末に比べて大幅に建設作業が進んだことを強調。さらに、国際アイスホッケー連盟(IIHF)も、テストイベントで氷質の評価が良好だったとして、「NHLが五輪に戻ってこられない理由はない」との自信あるコメントを発表している。
競技場としての機能は確保されたことで、2月5日からの女子(決勝は19日)、11日からの男子(決勝は22日)という日程にも対応可能と見られている。だが、これはあくまで「内部施設」「リンクの状態」についての合格ラインをクリアしたということで、「大会成功のために必要な全ての要素が揃ったことを意味しているわけではない」と、イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は指摘している。
同メディアは、テストイベントの際、会場に入るまでの通路やその周辺は、依然として工事現場のような状態であり、また検査ゲートから入口まで歩くわずか数百メートルの間にも大型クレーンが立ち並び、作業用ヘルメットとベストに身を包んだ作業員が行き交っていたことを伝えた。
さらに、外部インフラや動線、アクセス方法なども大幅に遅れており、特に交通アクセスでは、大会組織委員会が約束していた県道の延伸工事や高速環状道路の出入口拡張工事が未完了のまま残っているという。また、公共交通機関では当初計画されていたトラムの直通線は実現せず、代替のバス運行で対応することになったが、これも大会本番で十分に機能するかは未知数だとされている。そして会場周囲には、案内標識や誘導表示がほとんどなく、観客がスムーズに移動できる環境が整っていない状況である。
IOCからは合格点を与えられたリンクについても、同メディアは「公式規格には適合しているものの、北米基準と比べてやや短いとされ、冷却システムも恒久的なものではないため、選手サイドから不安の声が上がっている」と報道。ウォームアップや練習スペースも狭いとされ、NHL選手たちの準備環境として十分かどうかが問われている。
建設工事の遅延によって、費用も当初の約1億8000万ユーロ(約331億円)から約2億7000万ユーロ(約497億円)まで膨れ上がっているという。大会開幕までにこれらの問題を全て解消し、世界最高のスポーツイベントに相応しい舞台を、世界中から集う選手、観客に提供できるかが注目される。
構成●THE DIGEST編集部
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