専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
ラグビー

「他でプレーは想像できない」松永拓朗が語る“東芝愛”とV3への覚悟、その先にあるW杯出場への想い【ラグビーリーグワン】

向風見也

2026.02.14

主にフルバックとして活躍するBL東京の松永。(C) Getty Images

主にフルバックとして活躍するBL東京の松永。(C) Getty Images

 東芝ブレイブルーパス東京が、好きだ。

 喧嘩さながらの実戦練習と緻密な戦術ミーティング、やや年季の入ったクラブハウスでの交歓や何かにつけて「パーティー」を開く傾向…。

 

 加入5季目の松永拓朗は、人と人とが繋がる自軍の文化を愛している。

 大阪府出身。奈良の天理大で1年時から司令塔だった。4年目の2020年度には、同部史上初の大学日本一に輝いた。

 卒業後の進路を考えたのは、その約1年前だ。折しも、東芝本体の経営危機が報じられていた。それでも複数のクラブのトレーニングに体験参加すれば、ブレイブルーパスはどこよりもロッカー室の雰囲気がよかったようだ。この場所でなら、自身も「このチームのために」と意気に感じるだろうと確信した。

 母校と空気が似ていたからだ。伸びやかかつかん高い調子で述べる。

 「他の大学の先輩に『ほんまに天理大は仲がいいな』と言われるくらい。やっぱり、(社会に出る時も)自然とそういうチームを好んでいたというか、求めていました」

 予感は的中し、いまに至る。

 2シーズン目から、おもに最後尾のフルバックでレギュラー格となった。周りと連係を取りながら、持ち前の鋭い走りを連発。有事には元職場のスタンドオフを担い、万能性もアピールした。

 昨季まで国内リーグワンで2連覇を達成。V3を目指すのに先立ち、社員選手から専業のプロに転じた。己の市場価値を外部に問うことは、決してしないつもりだ。

「何て言ったらいいか、わからないですけど、思いは、強いです。他の場所でプレーすることは全く想像できないです。東芝愛、根付いています」

 副将として臨む注目のシーズンは、昨年12月にスタートさせた。初戦黒星も徐々に復調し、今年1月24日の東京・秩父宮ラグビー場で目下ベストゲームと言える80分を作った。

 前年度のファイナルと同カードとなった第6節で、対するクボタスピアーズ船橋・東京ベイの全勝を止めた。

 ラストワンプレーでエースのリッチー・モウンガが逆転トライを決め、24―20とした。松永はその間、長身選手との空中戦で「絶対、(球を)捕ってやろう」と競り勝ったり、きれと技巧で味方を前進させたり。

 一時的にリードを許しながらも劇的な勝利を挙げるまでのゲームの終盤を、簡潔に振り返った。

「自分のなかで、強い東芝というか、去年、一昨年みたいに勝ち続け、優勝する雰囲気を感じた瞬間がありました」

 好事魔多し。翌々週には栃木の敵地で、前年度11位の三重ホンダヒートに38-44で敗れた。スピアーズ戦と同じく「勝つビジョンしか見えていない。負けようと思ってやってない」と最後の最後に追撃を披露したが、それまでにリードを与えすぎていた。

 貴重な白星を掴んだ次の節で、タフなチャレンジャーの後塵を拝した。

 追われる者の立場を再認識する。

「(置かれた条件の)難しさを理解したうえで挑んだのですが、こういう結果に…。チャレンジングでした。(パスが読まれるなど)相手が凄く準備したのだろうなと思ったシーンもいっぱいありました。僕たちはボールを動かすラグビーがしたいですが、ホンダさんはそうさせへんように前に出てきて、プレッシャーを与えてきた」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    2月10日(火)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    2月5日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    1月21日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    12月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    1月23日(金)発売

    定価:1100円 (税込)