ミラノ・コルティナ五輪は現地2月19日(日本時間20日)、フィギュアスケートの女子フリーが行なわれ、今季限りで現役引退を表明している坂本花織が合計224.90点で銀メダルを獲得した。悲願の金メダルを目指したが僅かの差で頂点に届かなかった日本人スケーターが涙を流すなか、海外スケーターの行動が話題になっている。
坂本の直前の滑走者だった米国のアリサ・リウがノーミスの完璧演技を披露。会場総立ちのスタンディングオベーションを浴び、暫定トップに浮上した。大きなプレッシャーがかかるなか、坂本は五輪最後となる氷上へ立った。
冒頭は華麗なダブルアクセルを皮切りに前半はジャンプをまとめたが、得点源となる演技後半のジャンプでコンビネーションにできず。ミスを最小限にとどめ最後まで完成度の高い演技で滑り切ったが、やはり得点差に響いた。
結果はアリサ・リウが優勝。順位が確定し、関係者や報道陣に囲まれながら力なく座り込んでいた坂本は悔しさで涙を流した。その時、日本人スケーターのもとへ寄り添ったのは、米国のアンバー・グレンだった。泣いている坂本にそっと歩み寄った26歳のベテランは、優しく言葉をかける。日米スケーターの感動的なシーンを撮影しようとカメラマンが近付いたが、グレンは「撮るのはやめてあげて!」と言わんばかりに手でジャスチャー。カメラマンもその意図を汲み取り、すぐに撮影を中止した。
このシーンはグレンの母国でも注目を集めている。米紙『New York Post』によると、「アンバー・グレンが同じフィギュアスケート選手であるカオリ・サカモトを報道陣から守る行動を取った。競技後、金メダルを逃したカオリが泣いているところに近づこうとするカメラマンを、グレンが手を振って制止した」と伝えた。
同紙はさらに詳しい状況を説明。「この出来事は会場のキス・アンド・クライ近くで起きた。サカモトは競技でのミスにより、アリサ・リウに1.89点差で敗れて2位に終わった。グレンは泣いている坂本の背中をさするようにかがみ込み、カメラマンが撮影しようとした際に立ち上がってカメラの前に立ちはだかった」とし、全米女王の振る舞いを称えた。
この場面を客席から撮影した映像がSNS上で拡散されると、スケートファンを中心に反響が拡大。グレン本人も状況を説明するかのように自身のTikTok上で、「それが彼ら(カメラマン)の仕事なのはわかっているわ。でも、明らかにそっとしておいてほしい時にも、ズカズカと踏み込んでくる。それって本当にどうかと思うのよ」とコメントを寄せている。
実はグレン自身も今大会のショートプログラムで失意を味わっている。大技トリプルアクセルを成功するも、後半の3回転ループで回転が抜ける痛恨のミス。ショートの必須要素を満たせず「0点」となるまさかの結果となり、演技後はひどく落胆。13位発進となり、キス・アンド・クライでは大粒の涙を流した。
中1日で迎えたフリーでは再びトリプルアクセルを着氷するなど、見事に総合5位で巻き返したグレン。坂本の心境を痛いほど理解できる立場にだったゆえ、悔しさに堪えきれず泣いている仲間に寄り添ったうえでの行動だったのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】「撮影しないであげて!」坂本花織を守ったアンバー・グレン
坂本の直前の滑走者だった米国のアリサ・リウがノーミスの完璧演技を披露。会場総立ちのスタンディングオベーションを浴び、暫定トップに浮上した。大きなプレッシャーがかかるなか、坂本は五輪最後となる氷上へ立った。
冒頭は華麗なダブルアクセルを皮切りに前半はジャンプをまとめたが、得点源となる演技後半のジャンプでコンビネーションにできず。ミスを最小限にとどめ最後まで完成度の高い演技で滑り切ったが、やはり得点差に響いた。
結果はアリサ・リウが優勝。順位が確定し、関係者や報道陣に囲まれながら力なく座り込んでいた坂本は悔しさで涙を流した。その時、日本人スケーターのもとへ寄り添ったのは、米国のアンバー・グレンだった。泣いている坂本にそっと歩み寄った26歳のベテランは、優しく言葉をかける。日米スケーターの感動的なシーンを撮影しようとカメラマンが近付いたが、グレンは「撮るのはやめてあげて!」と言わんばかりに手でジャスチャー。カメラマンもその意図を汲み取り、すぐに撮影を中止した。
このシーンはグレンの母国でも注目を集めている。米紙『New York Post』によると、「アンバー・グレンが同じフィギュアスケート選手であるカオリ・サカモトを報道陣から守る行動を取った。競技後、金メダルを逃したカオリが泣いているところに近づこうとするカメラマンを、グレンが手を振って制止した」と伝えた。
同紙はさらに詳しい状況を説明。「この出来事は会場のキス・アンド・クライ近くで起きた。サカモトは競技でのミスにより、アリサ・リウに1.89点差で敗れて2位に終わった。グレンは泣いている坂本の背中をさするようにかがみ込み、カメラマンが撮影しようとした際に立ち上がってカメラの前に立ちはだかった」とし、全米女王の振る舞いを称えた。
この場面を客席から撮影した映像がSNS上で拡散されると、スケートファンを中心に反響が拡大。グレン本人も状況を説明するかのように自身のTikTok上で、「それが彼ら(カメラマン)の仕事なのはわかっているわ。でも、明らかにそっとしておいてほしい時にも、ズカズカと踏み込んでくる。それって本当にどうかと思うのよ」とコメントを寄せている。
実はグレン自身も今大会のショートプログラムで失意を味わっている。大技トリプルアクセルを成功するも、後半の3回転ループで回転が抜ける痛恨のミス。ショートの必須要素を満たせず「0点」となるまさかの結果となり、演技後はひどく落胆。13位発進となり、キス・アンド・クライでは大粒の涙を流した。
中1日で迎えたフリーでは再びトリプルアクセルを着氷するなど、見事に総合5位で巻き返したグレン。坂本の心境を痛いほど理解できる立場にだったゆえ、悔しさに堪えきれず泣いている仲間に寄り添ったうえでの行動だったのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】「撮影しないであげて!」坂本花織を守ったアンバー・グレン
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