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「嘘まみれだ!」「邪悪が正義に打ち勝った」厳罰を食らった孫楊の大物弁護士が敵意むきだしで猛反論!

THE DIGEST編集部

2020.03.01

あくまで徹底抗戦の構えを見せる孫楊。(C)Getty Images

あくまで徹底抗戦の構えを見せる孫楊。(C)Getty Images

 痛烈かつ辛辣な言葉が、並び立てられた。

 現地2月28日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は公式サイトでひとつの裁定を公表した。世界アンチ・ドーピング機関(WADA)から告発を受けていたのは、競泳男子の孫楊(中国)に関する嫌疑だ。2018年9月のドーピング抜き打ち検査の際に、採取した検体の容器を孫楊側がハンマーで破壊。この妨害行為が検査拒否の「規則違反」と認定され、2014年に続く2回目という点も加味され、8年間の資格停止処分が言い渡されたのだ。

 選手本人はすぐさま「私は無実だ! 真実はきっと嘘を暴くはずだ!」と強硬な姿勢を示し、CASの規定に沿って、近日中にスイス連邦最高裁判所に提訴すると明言。徹底抗戦の構えを見せている。

 そんななか、孫楊の弁護団でリーダーを務め、中国きっての実力者とされる張起淮氏も声明を発表した。同弁護士は「2020年2月28日は暗黒の一日となった」と切り出し、次のように怒りの反論を展開している。

「まさに邪悪が正義に打ち勝ったと言っていいだろう。CASは検査官が提出した嘘まみれの証拠を真実だと認定したのだ。まったくの偏見に支配され、ルールを無視し、真の証拠をも無視した。その代わりに嘘を許容したのである」

 さらに、「選手(孫楊)が話している通り、検査官は正式な手続きを踏んでいなかったし、正式な資格も有していなかった」と綴り、「そもそも検査自体の続行をキャンセルしたのは検査官であり、彼自身の過失だ。これがもっとも重要なポイントだと考える」と主張した。
 とはいえ、基本的に新たな事実は表明されておらず、申し立ての内容はこれまでの審議で示されたものとなんら変わっていない。中国全国紙『新京報』も「どうやら(孫楊側の)旗色が悪い」と評しており、判決が覆る可能性は低いだろうか。

 孫楊は2012年ロンドン五輪と16年リオデジャネイロ五輪で、男子自由形の金メダルを3つ獲得した競泳界のスーパースター。28歳という年齢を考えれば、8年間の資格停止は事実上の引退勧告で、今夏の東京五輪出場も逃すことになる。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】世界選手権優勝の孫楊が記念撮影を拒否した選手を恫喝! その決定的写真はこちら!
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