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ラグビー

「自分は努力型」京大医学部×ラグビー代表 異色の二刀流エリートがU23日本代表入りの衝撃「何とか両立しています」

THE DIGEST編集部

2026.04.04

 灘中、灘高を経て京大医学部4回生の大鶴誠が、この春、ラグビーの23歳以下(U23)日本代表に選ばれた。4月1日より約2週間にわたって行なわれるオーストラリア遠征に参加する。

 昨年、若手育成プロジェクトであるジャパンタレントスコッドプログラム(JTS)の公募で名乗りを挙げ、年始以降に実施のキャンプへ参加。同世代の雄との競争に揉まれた末、一般入試で難関校へ入っている異色の代表選手が生まれた。

 メンバー発表は3月30日。都内での直前合宿の最中だった。午前練習後のランチの合間に、メディアに応じた。

「皆さんから連絡をいただいて、いま、LINEとかインスタで(返事を)返すのが大変なのですけど、本当に応援していただいていて僕の力になっています」

 年代別のナショナルチームに入れば、将来のリーグワン行きも視野に入りそうだ。当初、6年間のカリキュラムで医師免許を手にする予定だった青年は、慎重に言葉を選ぶ。
 
「まずはこの遠征を、最大の成長ができる場にしたいです。その場、その場で、自分のできるベストを尽くしたい」

 ファーストネームはパスポート表記で「JOE」。海外で呼ばれやすいようにと、父の繁につけられた。

 父からは、ラグビーという文化も授かった。1歳の誕生日に楕円球、ジャージーをプレゼントされたようで、幼少期から兄の健と芦屋ラグビースクールへ通った。いつしか海外のラグビーを見るのが好きになり、プレー動画を見ながら父にだめを出されてもめげなかった。

 中学から秀才の集う環境に挑んだのも、このラグビーファミリーの影響だった。3歳上の兄が、同じ道を先行していたのに憧れた。

 競技への意欲は高いままで、「小学校の卒業文集などでは、『夢』のところにラグビー日本代表と医師の両方を書いていました」。2月にJTSの活動へ臨んだ際、記者団のひとりからいつ頃から勉強ができると自覚したのかと聞かれた。即答した内容が奮っていた。

「本当に、勉強ができると思ったことはなくて。(周りを)見ても、『この人、天才だな…』となることのほうが多く、自分自身はどちらかというと努力型というか。ラグビーをしながら、練習後は塾に通うなどしてしっかり勉強して…と、何とか両立してきたタイプです」

 地頭や閃きよりも、ものごとを反復できる資質や集中力に強みがあると自覚。それは運動選手としても然りだ。件の公募で送った動画、アピール文では、「ハングリー精神」を訴求した。

 注目度の限られる関西大学Bリーグに加盟するクラブに属しながら、医学部で断続的にあるテストのために机に向かう日々。「(秋は)日曜日にリーグ戦の試合をして、大体月曜日にある試験のために徹夜で勉強。ここからリカバリーして、火曜日から練習。少し睡眠時間削って、何とか両立しています」と、スポーツ名門校の学生とは異なる類の苦労を知る。そのうえで言う。

「どんな環境でも、最終的には自分の能力次第。人一倍成長したい思いは強いです」
 
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