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ラグビー

エディーHCも期待する逸材 神戸の22歳FB上ノ坊駿介がプレーオフで躍動! 新人賞&日本代表へ高まる期待

向風見也

2026.06.04

プレーオフ準決勝の東京SG戦では先制トライをお膳立て。決勝進出に貢献した神戸Sの上ノ坊。(C) Getty Images

プレーオフ準決勝の東京SG戦では先制トライをお膳立て。決勝進出に貢献した神戸Sの上ノ坊。(C) Getty Images

 学んで、学んで、感じる。

 カールのかかった頭髪を揺らす上ノ坊駿介は、神出鬼没の動きとしなやかな走りで光る。

 2026年6月2日。コベルコ神戸スティーラーズの先発フルバックとして、ジャパンラグビーリーグワン1部のプレーオフ準決勝に出た。
 
 最高気温30度超の晴天のもと、1万5412人を集めた東京・秩父宮ラグビー場での大一番である。

「最初は緊張もありましたけど、徐々にほぐれていきました」

 東京サントリーサンゴリアスを69―23で下した。恐るべき波状攻撃の序章を奏でたのは前半6分。赤の背番号15がハーフ線付近の中央から右方向へ回り込み、防御の裏側へキックパスを放つ。先制トライをお膳立てした。

 さらに独自色を示したのが、続く18分のワンシーンである。

 スティーラーズが敵陣10メートル線付近左のラインアウトから攻撃開始。向こうの圧でやや後退しながら、ハーフ線付近後方からセンターのタリ・イオアサが直進した。

 2人にタックルされながらも前のめりになって味方フッカーのアッシュ・ディクソンへパス。次の繋ぎ次第で勢いがつきそうな場所にいたのが、上ノ坊だった。

 ディクソンが目の前の防御2名を引き寄せたその右脇でパスを受け取り、右側に膨らみながら別なタックラーをひらりとかわしながら10メートル線に達した。

 まもなく後方にいたロックのブロディ・レタリックへバックフリップパスを渡すと、レタリックをサポートしたウイングの植田和磨がスピードを活かしてラインブレイク。サンゴリアスのペナルティーを誘い、約3分後には敵陣ゴール前左で上ノ坊がトライを決めた。そのトライも、複数の追っ手に囲まれていたウイングのイノケ・ブルアを援護した形だ。

 そこでボールをもらえばブレイクできるであろう場所に立ち、その通りにブレイクするのが真骨頂だ。

 本人は「いつも最後の最後まで相手のディフェンスを見て、本当にギリギリのところで判断を」。ディフェンスコーチのピート・マーチィ、アタックコーチのマイク・ブレアの名を挙げながら、こう答える。

「(普段は)ディフェンスはピートが、アタックではマイクがいいアドバイスをくれます。ただ(本番では)シンプルに、シンプルに、シンプルにと、あまり考え込み過ぎず、自分の得意な間合い、感覚でプレーしようとしています」
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