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ラグビー

なぜ日本代表はイタリアを圧倒できたのか。27-10快勝の裏にあった"世界一"を自負する武器

向風見也

2026.07.07

日本は新設大会の初戦を勝利で飾った。(C) Getty Images

日本は新設大会の初戦を勝利で飾った。(C) Getty Images

 実力者同士の競争だ。

 ラグビーの新設ネーションズチャンピオンシップが7月4日に各国で開幕。南半球勢の一角となった日本代表は、夏と秋に欧州の強豪6か国とぶつかる。

 初戦は東京・秩父宮ラグビー場で行なわれ、世界ランクで2つ上回っていた10位のイタリア代表に27-10で快勝した。

 来日して間もないイタリア代表が多湿のグラウンドでハンドリングエラーを連発した一方、宮崎で約3週間のキャンプを張ってきた日本代表は攻守で持ち味の運動量を発揮した。
 
 敗れたフランカーのミケーレ・ラマロ主将が「日本の圧力が素晴らしく、かつ(湿度で)ボールが滑りやすくてキャッチングに苦しみました」とうなだれる一方、両軍最多の18タックルを放ったフランカーのベン・ガンターは勇ましく述べた。

「オフ・ザ・ボールは世界一の強み。お互いのためにハードワークする」

 後半11分。ウイングの石田吉平がその場にうずくまる。ジャンプしながらの競り合いで脇腹を強く打ったからだ。

 ハーフタイムには、過去のレフリーへの暴言で出場停止処分を受けていたエディー・ジョーンズヘッドコーチから個人的に電話で「きょうは吉平で勝て」と発破をかけられていた。何より…。

「頑張れとか、そういう声を多くいただいて。声援に後押しされた感じです」

 立ち上がったことでなお歓声を呼んだ。この日の入場者数は2万人超で、チケットは完売。栄えある新大会初戦に少なくない観客を集めた赤と白のジャージーは、80分間を通して踏ん張った。

 7-7だった前半17分。連続攻撃の8フェーズ目で、大胆な展開に舵を切る。左中間の接点にある球が手前のユニットに渡ったところで、もともと左側にいた3選手が右へ移動。「オフ・ザ・ボール」の頑張りで、局面の数的優位を生んだ。

 ラインブレイクした。もともとライン上にいて、その3名を引き連れるような形でパスコースへ駆け込んだインサイドセンターの廣瀬雄也が防御網を破った。最後は廣瀬に並走したフルバックの松永拓朗がフィニッシュした。

 高強度かつ献身的な動きの数を「ゴールドエフォート」という独自の指標で計測する日本代表が、名刺代わりといえるトライなどで14-7と勝ち越した。それを前後し、適宜、穴場へのキックを狙って首尾よく試合を支配した。
 
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