3月15日、オーストラリア・メルボルンで始まる2020年F1開幕戦を間近に控えて、通算7回目、4年連続のワールドチャンピオンを目指すルイス・ハミルトンが、新しいシーズンに向けて鍛え上げられた肉体をSNSで披露した。
つい先日、イギリスのハリー王子とシルバーストーンに新しく建設されたミュージアムの開館セレモニーでテープカットを行なった他、自身が最優秀男子選手賞に輝いた『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード 2020』表彰式への出席、トミー・ヒルフィガーとのコラボレートコレクション『TOMMYXLEWIS』のショーに出演する等、オフシーズンも多忙を極める中、時折ランニングトレーニングの動画や絞り込んでいる途中の身体の画像を投稿し、来たるレースに向けて着々と準備を進めている様子をうかがわせていた。
「毎年、僕はベストを尽くし、最高のアスリート、ビジネスマンになることを目指している。自分の身体の声に耳を傾け、持てる知識を駆使して適切なバランスを見つけるのは決して簡単ではないけど、何年もこれを続けて、僕は以前よりもずっと強くなった。シーズン最初のレースへ旅立つ時、これまで以上の準備ができていると感じる」と語るハミルトン。昨年はテストに78kgの体重で臨んだが、今年は公式テストが始まる前の2月上旬にはすでに73kgまで絞り込んでいたという。
オンボード映像でもただ普通に運転しているように見えるF1だが、年々高まるコーナリングスピードに伴い、身体にかかるGフォースは最大6Gを上回るとされ、ドライバーは頭部を支える首だけでなく、コーナーで踏ん張るために体幹を強化し、全身を筋肉の鎧で覆う必要がある。ちなみに一般的な乗用車がブレーキングで発生させる最大Gフォースは、1G程度だといわれる。
コメント欄には「常に高い目標を設定し、それを達成するために全力を尽くす姿勢を尊敬します」との反応をはじめ、女性ファンからの「あなたは幻想的…インスピレーションをありがとう!」といった声、中には刺激を受け、「あなたが私に変革のチャンスを与えてくれた」というコメントと共に自分のダイエット前後の画像を上げる中年とおぼしき男性もいた。
余談となるが、黒人唯一となるF1チャンプの胸には、アメリカの作家マリアン・ウィリアムソンの著作からの言葉、"はかりしれないほどの力強さ"の文字が刻まれている。
「人生でどんなに苦しい目に遭おうとも、それを乗り越えていくためにね」
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
つい先日、イギリスのハリー王子とシルバーストーンに新しく建設されたミュージアムの開館セレモニーでテープカットを行なった他、自身が最優秀男子選手賞に輝いた『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード 2020』表彰式への出席、トミー・ヒルフィガーとのコラボレートコレクション『TOMMYXLEWIS』のショーに出演する等、オフシーズンも多忙を極める中、時折ランニングトレーニングの動画や絞り込んでいる途中の身体の画像を投稿し、来たるレースに向けて着々と準備を進めている様子をうかがわせていた。
「毎年、僕はベストを尽くし、最高のアスリート、ビジネスマンになることを目指している。自分の身体の声に耳を傾け、持てる知識を駆使して適切なバランスを見つけるのは決して簡単ではないけど、何年もこれを続けて、僕は以前よりもずっと強くなった。シーズン最初のレースへ旅立つ時、これまで以上の準備ができていると感じる」と語るハミルトン。昨年はテストに78kgの体重で臨んだが、今年は公式テストが始まる前の2月上旬にはすでに73kgまで絞り込んでいたという。
オンボード映像でもただ普通に運転しているように見えるF1だが、年々高まるコーナリングスピードに伴い、身体にかかるGフォースは最大6Gを上回るとされ、ドライバーは頭部を支える首だけでなく、コーナーで踏ん張るために体幹を強化し、全身を筋肉の鎧で覆う必要がある。ちなみに一般的な乗用車がブレーキングで発生させる最大Gフォースは、1G程度だといわれる。
コメント欄には「常に高い目標を設定し、それを達成するために全力を尽くす姿勢を尊敬します」との反応をはじめ、女性ファンからの「あなたは幻想的…インスピレーションをありがとう!」といった声、中には刺激を受け、「あなたが私に変革のチャンスを与えてくれた」というコメントと共に自分のダイエット前後の画像を上げる中年とおぼしき男性もいた。
余談となるが、黒人唯一となるF1チャンプの胸には、アメリカの作家マリアン・ウィリアムソンの著作からの言葉、"はかりしれないほどの力強さ"の文字が刻まれている。
「人生でどんなに苦しい目に遭おうとも、それを乗り越えていくためにね」
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super