バレーボール女子アジア選手権で優勝を飾り、28年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得したタイ代表でアシスタントコーチを務める吉田伸氏が8月31日、自身のインスタグラムを更新。SNSで誹謗中傷を受けていることを明かし、タイ代表で活動することになった経緯や日本バレーボール界への想いなどを綴っている。
吉田氏はインスタグラム上でメッセージを綴った画像を投稿。「最近、SNSのコメントやDMなどで、『自分の意思で日本代表を離れ、タイ代表へ移った』という内容を目にすることが増えました。また、事実とは異なる情報や憶測をもとにした誹謗中傷にあたるようなメッセージをいただくことも増えています」と現状を説明したうえで、次のように続けた。
「事実とは異なる認識をもとに批判や誹謗中傷を受け続けることは、私にとって決して簡単なことではありません。何もお伝えしないままでいることが難しいと感じるようになったため、誰かを批判したり責めたりするためではなく、誤解されている部分について、一度だけ自分の言葉で事実をお伝えさせてください。
私は2025年、女子日本代表でアナリスト兼通訳として活動していました。
当時は契約期間が定められた契約で、その契約期間が満了した後、次の契約は更新に至りませんでした。
ここについて明確にお伝えしたいことがあります。
私自身が、日本代表を離れることを希望して決めたわけではありません。
ただ、具体的な理由については説明を受けていないため、私自身も、なぜ更新に至らなかったのか、その理由をお伝えすることはできません。
その後、私の状況を知ったタイバレーボール協会、そして監督から声をかけていただき、タイ代表で仕事をする機会をいただきました。
つまり、
私自身が日本代表を離れる選択し、タイ代表へ移ることを決めた、という経緯ではありません。
日本代表との契約期間が満了し、その後の契約が更新に至らなかった。
そしてその後、タイ代表から新しい機会をいただいた。
これが、私からお伝えできる事実です。
同時に、もう一つ誤解していただきたくないことがあります。私は、日本バレーボール協会や日本代表に対して、ネガティブな感情を持っているわけではありません。
日本代表で仕事をさせていただいた時間は、私にとって本当に大切な経験です。
そこで出会った選手、スタッフの皆さんから、本当に多くのことを学びました。
特にコーチングスタッフの皆さんは、今でも困ったときに手を差し伸べてくださる素敵な方々です。
私が理想とする先輩方です。
一緒に仕事をさせていただいた方々への感謝は、今も変わっていません。
現在、私はタイ代表のコーチとして仕事をしています。
日本と対戦するときは、対戦相手として、タイが勝つために自分の仕事を全うします。
それが今の私の仕事であり、プロとしての責任だと思っています。
ただ、コート上で全力で戦うことと、日本のバレーボールに対する敬意は、私の中ではまったく別のものです。
今回、このことをお伝えしたのは誰かを批判したからでも、誰かと対立したいからでもありません。
ただ、事実と異なる認識によって誹謗中傷を受け続ける中で、自分自身の言葉で事実をお伝えする必要があると感じました。
日本代表で過ごした時間への感謝も、日本のバレーボールへの敬意も、今も変わっていません。
そして今は、私を必要としてくれたタイ代表への感謝と責任を持って、自分にできる仕事を全力でしています。
今回お伝えしたことを、一つの事実として受け取っていただけたら嬉しいです」
昨年、バレーボール女子日本代表のコーチングスタッフ兼通訳を務めていた吉田氏は、今季から同タイ代表のアシスタントコーチに就任。タイ代表は30日に閉幕したアジア選手権で、準決勝で日本、決勝で中国を破り優勝し、2年後の五輪切符を獲得していた。
構成●THE DIGEST編集部
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