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競馬

クロワデュノールか、マスカレードボールか…“二強”争いの注目ポイントは?【天皇賞(秋)】

三好達彦

2026.10.31

父仔2代による史上初の天皇賞春秋制覇に期待がかかるクロワデュノール。写真:産経新聞社

父仔2代による史上初の天皇賞春秋制覇に期待がかかるクロワデュノール。写真:産経新聞社

 11月1日、秋の中距離チャンピオンを決める一戦であり、秋の中長距離三冠レースの第一弾でもある天皇賞(秋)(GⅠ、東京・芝2000m)が行なわれる。

 右前肢の骨膜炎で長期休養に入っているミュージアムマイル(牡4歳/栗東・高柳大輔厩舎)や、フランスの凱旋門賞に遠征したメイショウタバル(牡5歳/栗東・石橋守厩舎)は欠くものの、他の主要な有力馬がずらりと顔を揃えた大一番。この最重要GⅠのひとつを展望してみたい。

 ファンの注目は“二強”、つまりクロワデュノール(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)とマスカレードボール(牡4歳/美浦・手塚貴久厩舎)の直接対決に集まっている。
 
 昨秋はフランス遠征に出て、帰国後はジャパンカップ(GⅠ)の4着のみだったクロワデュノール。今年は春の古馬三冠完全制覇を目指し、大阪杯、天皇賞(春)と二つのGⅠで勝利を収めたが、時ならぬ大雨に祟られた宝塚記念(GⅠ)はメイショウタバルの逃げを捉まえ切れず、クビ差の2着に敗れて完全制覇は逸した。しかし長く良い脚が使える、スピードとスタミナ兼備の強靭なレースぶりは変わらずトップクラスにあることを証明した春だったと言える。父キタサンブラックとの父仔2代による史上初の天皇賞春秋制覇に臨むクロワデュノールは、これまで全戦で手綱を取り続けてきた北村友一騎手から、短期免許で来日したクリスチャン・デムーロ騎手へと鞍上をスイッチ。欧州の名手が彼の新たな一面を引き出せるかというのも注目ポイントとなる。

 対するマスカレードボールは、本レースのディフェンディングチャンピオン。古馬との初対戦という壁を越え、同世代のミュージアムマイルとの競り合いを3/4馬身差で制した。続くジャパンカップでも欧州最強の誉れ高いカランダガンと火の出るような叩き合いを繰り広げ、アタマ差で2着に屈したものの、その能力の高さをワンランク高いレベルで証明した。そして今春は海外遠征に注力。4月に行われた香港のクイーンエリザベスⅡ世カップ(GⅠ)では地元の英雄ロマンチックウォリアーに1馬身差の2着に健闘。7月には英国のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(GⅠ)は馬場も合わなかったのか大差の7着に敗れた。今回の天皇賞はそれ以来の実戦となるが、追い切りで力強い脚捌きを見せて復調をアピールしている。
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