スペインで『父の日』にあたる３月19日、MotoGP王者のマルク・マルケスが「誰にとっても大切な日。ハッピー・ファーザーズデイ！」とのコメントと付けて、父ジュリアさん、今季レプソル・ホンダから共にMotoGPクラスへと参戦する実弟アレックスとのスリー・ショット写真をSNSで公開した。

　アメリカではじまった『父の日』の習慣は、多くの国で６月の第３日曜日と決まっているが、スペインでは1948年にマドリードのある教師が“母の日に嫉妬する”父親たちの声を聞き、イエス・キリストの父親で、謙虚な働き者である大工の守護聖人“サン・ホセ”を祝福する日に父親に感謝する機会を作ったのがきっかけで、この日になったのだという。ちなみにスペインと同じ３月19日が『父の日』なのは、宗教的な意味合いからイタリアやポルトガルなど、スペインを含めて７カ国あるそうだ。
  　写真ではモトクロス用のウェアに身を包んだジュリアさんが、子ども用のモトクロス・マシンにまたがるマルクとまだ小さなアレックスを優しい眼差しで見守っている。ジュリアさんは若い頃、レースに参戦しており、その勇姿を見た４歳のマルクがバイクをせがみ、両親は転倒しないように補助輪の付いたマシンを与えた。５歳で「バイクレーサーになる！」と決意した瞬間から現在のサクセス・ストーリーがスタートした。

　これを見たファンからは「おめでとう！ 一緒に１日を楽しんで!!」「マルク、すごく可愛い！」「すべてのパパにハッピーを！ おめでとう父の日!!!!」「クールなパパ！ MM93＆AM73の素晴らしいパパになってくれてありがとう」「チャンピオンの子ども時代、この写真たまらない！」といったマルケス一家に向けた温かいコメントが多数書き込まれた。

　そしてもう1枚、通算8回目（MotoGPクラス：6回、Moto2クラス：1回、125ccクラス：１回）の世界タイトルを決めた昨年のタイGPで、スペシャルヘルメットを持って笑顔を見せるマルクとジュリアさんの写真もアップされている。

文●甘利隆

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著者プロフィール／東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter：ama_super