先日、当サイトでも紹介したジョーダン・コーワン氏が手掛ける『On Ice Perspectives』の公式インスタグラムが、新たな動画を更新した。

　同メディアは「視聴者をリンク上に連れて行き、モダンで素晴らしいフィギュアスケートの芸術性と運動能力の凄さ」を伝えることが目的で立ち上がったコンテンツ。同メディアの代表を務めるコーワン氏が、特殊なカメラを手にスケーターと同じ氷上を滑りながら撮影している。

　今回公開されたのは、昨年10月に行なわれたグランプリ・シリーズ第２戦、カナダ大会エキシビジョンに出演する選手たちが振り付けを行なう様子だ。ダンスバトル風のコレオグラフィーに戸惑いながらも、スケーターは和気あいあいとした雰囲気のなか、氷上で着々と振りを固めていく。

　コーワン氏は、この動画に対して下記のコメントを添えている。。

「昨年10月に行なわれた、GPシリーズカナダ大会のガラリハーサルを撮影したものです。Youtubeチャンネルで公開する予定のティーザー動画になります。

　多くの人が私の仕事をサポートしてくれてありがとう。多くのスケーターとスケートファンにとっては厳しい時期でしたが、それもいずれ過ぎ去ります。それまでの間、2019-20シーズンの思い出があなたに喜びをもたらすことを願っています」

　同大会では、二度の五輪王者である羽生結弦が参加し、総合322・59点で男子シングル優勝を飾った。もちろんこの動画にも登場する。
　そのほか、同大会で銅メダルを獲得した田中刑事と銀メダルのナム・グエン、女子シングルで銀メダルを獲得した紀平梨花、ロシアのエフゲニア・メドべージェワらの姿も確認できる、いわば、フィギュア界のオールスターが集っていると言っても過言ではない、豪華な出演者となっているのだ。

　さらに、動画内で羽生は、身体を折り曲げてギリギリまで氷に顔を近づけて滑る得意のスケーティングを披露しているが、珍しく転倒。しかしすぐさま体を捻って氷の上で一回転し、見事に姿勢を立て直す、という「スゴ技」も披露している。

　この動画に、世界のフィギュアファンが歓喜。絶賛のコメントが殺到している。

「素晴らしい舞台裏を見せてくれてありがとう！」
「ハハハ。ユヅ（羽生）ってば気を付けて～」
「とても美しい映像をありがとう！最高です！」
「興奮したわ！こういうビデオを待っていた。特にユヅが参加してるものを！」
「アスリートの裏側を見せてもらえるのは、本当に素晴らしいこと」
「フル動画が待ち遠しい！」
「このダンスバトル、最高！」

　新型コロナウイルスの影響で、３月に予定された世界選手権は見送られ、シーズンが打ち切られたという異常事態となった。だが、輝かしいシーズンの１ページは、フィギュアファンの心の癒やしになったに違いない。
　
構成●THE DIGEST編集部

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