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モータースポーツ

「全然変わっていない!」「太陽のような笑顔!」MotoGPのロッシが、カート少年時代の映像を公開!

甘利隆

2020.04.15

少年時代の映像をインスタグラムにアップしたロッシだが、今と変わらない笑顔にファンも沸いた。(C)Getty Images

少年時代の映像をインスタグラムにアップしたロッシだが、今と変わらない笑顔にファンも沸いた。(C)Getty Images

 MotoGP界の“生ける伝説”ヴァレンティーノ・ロッシが、レーシングカートに打ち込んでいた少年時代の動画をイースターの日に自身のSNSへとアップした。

  赤いレーシングスーツに身を包み、大人に囲まれたヴァレンティーノ少年は、GPにデビューした頃を思い起こさせる愛くるしい笑顔を見せ、何やらカメラに向かって一生懸命説明している。最後に一瞬だが、父グラツィアーノが後ろを通り過ぎているようだ。

 5歳の時、ロードレース世界選手権で活躍し、250ccクラスで通算3勝を挙げた父からそれまで乗っていた60ccのカートに代えて100ccの本格的なカートを買い与えられたロッシは、1990年に地元の選手権でタイトルを獲得した。

 その後も好成績を収め、ロッシ親子はF1ドライバーを目指してイタリア国内およびヨーロッパでのシリーズへの参戦を考えたが、参戦にかかる高額な費用を理由にカートと前後して始めたポケバイに専念することにしたという。今も紡がれ続ける伝説の始まりだ。 

「僕がカートドライバーだった1990年頃。マルシェのモンサンポーロ・トラックだったと思う。みんな、ハッピーイースター!」とコメントが付けられていることから映像は生まれ育ったマルケ州の選手権に出場している際のものと思われる。
 
 ロッシは、昨年12月に現役F1王者のルイス・ハミルトンと互いのマシンを交換したイベントにて、ハミルトンの約1.5秒落ちで2017年型のメルセデス W08を走らせた。また、WRC(世界ラリー選手権)9年連続チャンピオンのセバスチャン・ローブや、F1ドライバーのロバート・クビサも歴代勝者に名を連ねるモンツァ・ラリーで最多の7勝をマークするなど、少年時代のカート経験もあり、ロッシのドライビングスキルは4輪のプロドライバーにも引けを取らないレベルだ。

 今から十数年前、盛んに囁かれていたフェラーリでのF1転向を決意していれば、イギリスのジョン・サーティース以来となる、2輪と4輪で世界タイトルを獲得した史上2人目の存在となっていた可能性もあった。

 アメリカの経済誌、フォーブスが発表する長者番付にも掲載される世界的スターだけに動画を見た多くのファンからは「全然変わっていない!」「バイクに切り替えて正解!」「擬音で表現するのはこの頃から変わらない(笑)」「レースを客観的に分析していて、今のインタビューと同じ!!」」「今と同じ顔の表情、太陽のように美しい、素晴らしい笑顔!」「あなたはまだ若いです! さらに10年間走れます。いや、走ってください!!」といったコメントが寄せられた。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

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