DDTプロレスは23日、無観客試合によるTVマッチ『DDT TV SHOW！#4』を動画配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』(DDT UNIVERSE改め)で世界配信した。

　DDTのゲストコーチに就任した全日本プロレス秋山準と、タッグで対戦した渡瀬瑞基が先週、試合後に舌戦を繰り広げた。

「秋山さん！ゲストコーチなんだろ。オレにシングルで直接コーチングしてくれ。シングルを組め！　四天王プロレスに触れることを楽しみにしてワクワクしてる」とアピール。

　秋山も「渡瀬は4年半？怖いの見過ぎたのか。もっともっとこい。試合中にこい。（シングルは）いつでもいいけど、今日みたいな感じなら、速攻で終わらせる。そんな生っちょろいのじゃない。ガツガツでいく。今日みたいならガッチリいって、ケガするよ。しっかりせい。教えがいがある。一からじゃなく、ゼロから教えないと」と、辛口なコメントとともにこれを受諾したため、今週早くもシングルマッチが実現する。

　試合は渡瀬が奇襲を仕掛け、場外戦に持ち込んで先制攻撃を仕掛けた。渡瀬はチョップ、エルボー、ミサイルキックなどで必死の攻めを見せたが、そう簡単に秋山の牙城は崩せない。場外で秋山がボディスラム、フロントネックロックなどで潰しにいくと、それをなんとかしのいだ渡瀬だったが、10分過ぎ、ヒザ蹴り連発から、高角度のエクスプロイダーを食らってしまい万事休す。
  　秋山は「ヤル気は前回より感じた。これから何度か当たるかもしれないけど、次やったときに、今日よりできるように。お客さんがいて、アピールするのはいいけど、後ろからやられたら終わり。エルボーにしても、間合いが空きすぎ、もっと一発一発の重みを増さないと。オレはいいけど、『休ませてくれよ』と思わせなければ。もっと練習して、エルボーの重みを見せられないと」と辛口ながらも一定の評価は与えた。

　渡瀬は「アレが四天王（時代の）プロレスなんですね。人生の財産になるコーチをしてもらいました。試合中は『ぶっ殺してやる』と思ってたけど、終わったら感謝しかない。こんな若手のチンピラとシングルやってくれて。潰しに来てくれて。プロレスって世界は広いですね。すごい一発は食らってますけど、それでも『アレが小学校のときにテレビで見て、ジャンピングニーをマネしてた秋山準なんだな』って。本人の技を食らって意識飛んだよ。ゾクゾクした」とコメント。秋山とシングルで対戦したことで、得るものが多かったようだ。

　秋山は次週、岡谷英樹と対戦する。

◆DDT◆
『DDT TV SHOW！#4』
2020年5月23日配信
DDT TV SHOWスタジオ 観衆0人
▼シングルマッチ
○秋山準（11分21秒　体固め）渡瀬瑞基●
※エクスプロイダー

文●どら増田

【動画】「意識飛んだよ。ゾクゾクした」秋山との試合を終えた渡瀬のコメントはこちらから！