格闘技・プロレス

新KO-D王者の遠藤哲哉、DDTの“近未来エース”上野勇希の壁となり初防衛!タッグ王座挑戦へ

どら増田

2020.06.14

獲得したばかりの「いつでもどこでも挑戦権」を使おうと、遠藤にミサイルキックを見舞う上野。緊急決定試合が行なわれた。

 DDTプロレスは6月13日、無観客試合によるTVマッチ『DDT TV SHOW!#6』を動画配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』(DDT UNIVERSE改め)で世界配信した。

 メインイベントでは遠藤哲哉&T-Hawkの「ダムハーツ」(ダムネーションとストロングハーツの業務提携軍)が、「オールアウト」の竹下幸之介&彰人と対戦した。

 遠藤は竹下組から徹底的に左足を狙われたが、彰人とぶつかったレフェリーが昏倒している隙に、セコンドのエル・リンダマンが乱入してアシスト。このチャンスを逃さなかった遠藤はトーチャーラックボムからシューティングスター・プレスの必殺パターンで彰人から3カウントを奪取する。

 その直後、この日のセミファイナルでの「いつでもどこでも挑戦権争奪戦」でMAOとのDDT近未来エース候補対決をウラカンラナ・インベルティダで制した上野勇希が現れ、遠藤にミサイルキックを見舞い権利の行使を宣言する。緊急決定試合として、急きょタイトル戦が行なわれることに。上野はSTFから、チョップ、エルボー、ドロップキックなどで攻め立てたが、耐えた遠藤は15分過ぎ、スワン式ダイビング・エルボーを繰り出した。上野は雪崩式フランケンシュタイナーから、フライング・ボディプレスで反撃するもカウントは2に。

 上野はさらにムーンサルトプレスを狙ったが、遠藤は剣山でカット。そして、遠藤は変形ゆりかもめで絞め上げると、上野はたまらずギブアップ。メイン終了後、休む暇もなくタイトル戦に臨んだ遠藤が初防衛に成功した。かつて自身も飯伏幸太やケニー・オメガを相手にぶつかっていった時代があったが、今回は上野の高い壁として、差を見せつけた形だ。
 
 遠藤は「上野!『いつどこ』の使い方間違いじゃねぇよ。相変わらず空気が読めないな。このオレは、田中将斗からベルトを獲った男だ。今のオレは強いって。テメエがそんなやり方で挑戦してこようが勝てるはずがない。先週(7日)、タッグ王座防衛したよな。オレたちの挑戦を断る理由ないよな。こっちにも空気読めない人間が一人いる。ノブ(島谷常寛)! オマエがパートナーだ」と、島谷と組んで、上野と吉村直巳が保持するKO-Dタッグ王座への挑戦をアピールした。

 上野が「レスラーとしての目標決めた。あなたからシングルのベルト獲ります!そのために必要なら、タッグ受けてもいいですよね」と応じ、吉村も同意。ここで、今林久弥アシスタントプロデューサーが27日の東京・新宿FACE大会でタッグ選手権戦を行なうことをアナウンスし、タイトルマッチが決定。もし遠藤が勝てばシングル、6人タッグに続いて三冠王になる可能性が出てきた。