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格闘技・プロレス

DDT 樋口和貞&坂口征夫&赤井沙希が、KO-D6人タッグ王座奪取。赤井は「性別は関係ない」と涙

どら増田

2020.06.21

男女混成タッグ「イラプション」が白いベルトを獲得した。

男女混成タッグ「イラプション」が白いベルトを獲得した。

 DDTプロレスは6月20日、TV SHOW 『DDT TV SHOW!#7』を東京・新宿FACEで有観客試合で開催し、動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信した。

“浪速のロッキー”こと、赤井英和の娘・赤井沙希が樋口和貞、“世界の荒鷲”坂口征二氏の長男、坂口征夫と結成するユニット「イラプション」で、KO-D6人タッグ王座に初めて戴冠。涙の赤井は、7月3日の東京・新宿FACE大会のメインイベントで行なわれる、里村明衣子(センダイガールズ)との“おきばりやす”七番勝負最終戦での勝利を誓った。

 20日の新宿大会のメインでは、ダムハーツ(ダムネーションとストロングハーツの業務提携軍)の遠藤哲哉、T-Hawk、エル・リンダマンが保持するKO-D6人タッグ王座に「イラプション」の3人が挑戦した。

「イラプション」は一人だけ女子が入っていることで不利は否めなかったが、赤井は得意のキックなどで果敢に攻め立てた。ダムハーツの厳しい反撃にもあったが、耐え忍び、15分過ぎ、リンダマンにフライング・ボディアタック、フェースバスター、顔面蹴りとたたみかけた。樋口が強烈なラリアットをリンダマンに叩き込むと、赤井がケツァル・コアトルでダメージを与え、最後は樋口の強烈な轟天で3カウントが入り、「イラプション」が王座を奪取。遠藤の三冠王の道を封じてみせている。

 試合後、今林久弥アシスタントプロデューサーがリングに上がり、初防衛戦は7月23日の東京・後楽園ホール大会で行なうこと(挑戦者は未定)と、同3日の新宿大会で、“女子プロ界の横綱”里村を相手に、赤井の七番勝負最終戦が組まれることがアナウンスされた。
 
 坂口は「正直、今のチャンピオン、個の力では無理だと思ってた。ただウチら3人が力を合わせれば、いけると思って。今日改めて思った。ここにいる2人は頼もしい。今日いちばん輝いていたのは赤井。本当によくがんばった。6人タッグ巻く価値のある選手になったと思う。この調子なら、七番勝負も誰だろうがいけるよ。食ってやれ」と赤井の奮闘を称えた。

樋口は「この3人で6人タッグ巻けたのが本当にうれしいです。今日いちばん頑張ったのは赤井さん」とマイク。赤井は涙ながらに「正直、痛かったけど、痛くなかった。もうちょっと勝った余韻に浸りたかったんですけど、七番勝負最後の相手が里村さんということで、私がこの団体のベルトを狙っていいと思わせてくれた選手です。最終戦、誰が来ても勝ちます!皆さん、見届けてください」と締め、里村戦での勝利を誓った。

 バックステージで、赤井は「(相手に)なめられてると思ったから、しつこくいった。女子なんで、KO-DもEXTREMEも見てる側だった。でも里村さんがKO-D(無差別級)を獲って、『女子でも獲っていいんだ』って、消してた可能性を感じた。性別は関係ない。私が獲ったことで、男でも女でも獲りにきてほしい」とコメント。坂口は「男3人でも、ミックスでもいい。あれだけ強いチャンピオンに勝ったんだから、KO-Dタッグチャンピオン(上野勇希、吉村直巳)が誰か一人連れてきてもいい」と話し、樋口は「3人で巻けたのがうれしい。DDTに新しい風を吹かせる。どんどん防衛して、上に上がっていきたい」とコメント。

 一方、敗れた「ダムハーツ」は、「女の子を怒らせたら怖い。赤井の執念」(リンダマン)、「このトリオは、いい感じ。結果だけです」(T-Hawk)、「結果以外は全部持って行ってる。次、タッグもある」(遠藤)と振り返っており、遠藤は、今度はシングルとタッグの2冠を目指す。

◆DDTプロレス◆
『DDT TV SHOW!#7』
2020年6月20日
東京・新宿FACE 観衆127人(超満員)
▼メインイベント KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>遠藤哲哉&T-Hawk&●エル・リンダマン(18分16秒 片エビ固め)樋口和貞○&坂口征夫&赤井沙希<挑戦者組>
※轟天。#DAMNHEARTSが3度目の防衛に失敗。Eruptionが第41代王者組となる。

文●どら増田

【動画】「イラプション」が王者!赤井沙希、涙の戴冠
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