格闘技・プロレス

新日本が聖地に帰って来た!真のダークネス二冠王EVIL「俺こそが正義」と理不尽アピール

どら増田

2020.07.21

あえて必殺技はタイトルマッチまで封印したEVIL。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは7月20日、『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール大会を開催した。新日本が有観客興行として、"聖地"後楽園で大会を開催するのは、2月22日以来、約5か月振りとあって、チケットの販売予定枚数は完売している。

 メインイベントでは、25日の愛知・愛知県体育館大会で、新IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者EVILへの挑戦が決まったIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、6人タッグで前哨戦を行なった。

 ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを裏切り、バレットクラブに電撃加入、新しい"パレハ"として、ディック東郷を参謀役に迎えたEVILにとっては、古巣ロスインゴと本格的に対峙する大事な初戦とあって、気合十分。内藤哲也から王座を"強奪"したことにより、自信に溢れている雰囲気を醸し出していた。

 EVILと対峙したヒロムは、ジャケットを脱ぐと、バレットクラブのTシャツを中に着ており、EVILが不敵に笑う中、ヒロムはなんと内藤とBUSHIに指で作った銃口を突きつける。「ロスインゴを抜けろ」というEVILの誘いにヒロムが乗ったのか?と騒つく場内。しかしヒロムは振り向きざまにEVILに殴りかかり、試合開始のゴング。

 場外戦でEVILを捕らえたヒロムは、バレットクラブのTシャツを引き裂き「ロスインゴ辞めるわけねぇだろ!バーカ!」と一喝。これはヒロムの作戦だった。石森に狙いを定めたロスインゴ勢だったが、やはり東郷の存在は大きい。テクニックでも内藤と渡り合うなど、今後、各ユニットにとって厄介な存在になりそうだ。
 
 お互いが激しい攻防を繰り広げる中、石森がレフェリーを押さえつけて視界を塞ぎ、東郷が12日の大阪城ホール大会に引き続き、金属製のワイヤーでBUSHIの首を絞めあげてアシストすると、EVILがEVILを決めて3カウント。

 高笑いしながら倒れ伏すヒロムを見下ろすEVIL。ヒロムが掴みかかると東郷が金属ワイヤーで締めあげる。EVILがヒロムへEVILを仕掛けるもこれはフェイント。あえて必殺技をかけないことで、25日のタイトルマッチに向けて屈辱を与えた。

 EVILは「おーい!ヒロム。お前のやることなんてな、全てお見通しなんだよこの野郎!名古屋の地でヒロムを地獄の底に葬ってやるよ!それまでEVILは取っていてやるよ。よーく覚えとけ!」と叫んで、リングを後にすると、バックステージでは、東郷、石森とともに言いたい放題。

「ヒロム!リング上で言った通りだ。オマエを名古屋の地で地獄の底に葬ってやる。いいか、俺こそが正義なんだ。オマエは勘違いしてるぞ。俺こそが、正義なんだ。オマエのやることなんてなぁ、全てお見通しなんだよ。よく、覚えとけ!」と自らを正当化。EVIL優位のままタイトルマッチ当日を迎えることになってしまうが、ヒロムに秘策はあるのだろか?

◆新日本プロレス◆
『NEW JAPAN ROAD』
2020年7月20日
東京・後楽園ホール 観衆 482人(札止め)
▼6人タッグマッチ(30分1本勝負)
高橋ヒロム&内藤哲也&●BUSHI(14分02秒 エビ固め)EVIL○&ディック東郷&石森太二
※EVIL

文●どら増田

【動画】高橋ヒロムがバレットクラブのTシャツで登場!?
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