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格闘技・プロレス

RIZINで江幡塁が“親友”三浦春馬さんに捧げる勝利!「僕の生きざまはリングで見せる」

どら増田

2020.08.10

両者出血のドクターストップがありながらも江幡は後半、怒涛の追い上げを見せた。(C)RIZIN FF

両者出血のドクターストップがありながらも江幡は後半、怒涛の追い上げを見せた。(C)RIZIN FF

 総合格闘技イベントRIZINは、今年初の大会『RIZIN.22』を9日、神奈川・ぴあアリーナMMで開催した。

 昨年の大晦日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.21』で、那須川天心とのドリームマッチを戦うも1RでKO負けを喫してしまった江幡塁が、再起戦を行なった。

 江幡と対戦する植山征紀は、シュートボクサーで、パンチの技術が非常に高く、速くて正確なコンビネーションが魅力だ。対する江幡も日本キック界の伝統を引き継ぐ、教科書通りの技術を最高レベルで繰り出すことができ、コンビネーションと上下の打ち分けがうまい。

 双子の兄、睦とともに"たまアリ"の花道を歩いた幼なじみで親友の俳優、三浦春馬さんは急逝してしまったが、春馬さんが昨年出演したTBS系『人生最高のレストラン』で”人生最高”に選んだのが、江幡家のガパオライスだった。ガパオライスを食べながら江幡兄弟は格闘家として、春馬さんは俳優として、有名になり輝くことを誓い合った3人。「春馬にいい報告をしたい」という江幡は「これからも3人で花道を歩く」と、春馬さんへの思いも胸に抱きながら再起戦に臨んだ。
 
 あおり映像では春馬さんが「塁!立て!」と天心相手にダウンした江幡に対して春馬さんが発した言葉が流される。

 試合は、1R、2Rと植山のガードを崩せず、逆に打ち込まれる場面もあったが、江幡は冷静さを失わなかった。3R、植山の一瞬の隙を突いた右フックで初ダウンを奪うと、両者ともに出血によるドクターストップがありながらも、江幡が優位のまま試合終了のゴングとなった。

 判定の結果、江幡が3-0で、RIZIN初勝利を飾った。試合後、勝利者インタビューで江幡は「僕が茨城で小さい頃から夢を語ってきた親友が亡くなりました。本当につらくて、つらくて、目の前が見えないぐらい、つらくて…。でも僕の生きざまはリングで見せるしかない。どんなにつらいことがあってもリングで、メッセージを送り続けます。僕はこのリングに立てたことを感謝します」と素直な気持ちを口にした。
 

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