リオネル・メッシのFCバルセロナ退団表明が、サッカー界のみならず、世界を騒がせた。獲得に向けてマンチェスター・シティーから巨額のオファーがあったと報道される等、移籍先が取り沙汰される中、MotoGPのレプソル・ホンダ・チーム公式Twitterから移籍した際のコラージュ画像付きの熱烈オファー(?)がもたらされた。
【PHOTO】二輪の最高峰 MotoGPでしのぎを削るイケメンレーサーたち!
MotoGPクラスの開幕戦で、5年連続王者を目指していた同チームのエース、マルク・マルケスがハイサイドを喫し、右上腕骨を折る重傷。自身のSNSでウェイトトレーニングをする様子を公開する等、順調な回復をうかがわせていたが、復帰を急いだのがたたったのか、自宅で重量のある窓を締めた際、患部に埋め込まれたチタン製のプレートを破損し、再手術となった。マルケス本人は「最終戦だけにでも出場したい」とコメントしているが、すでにタイトル防衛が絶望的なだけに怪我が完治するまでレースに復帰させないというのがチームの方針のようだ。
マルクの実弟、アレックスは、シーズンが始まる前から今年は勉強の1年になると見られていたが、5戦を終了した時点で12位、8位、15位、14位、16位という結果でシングルフィニッシュが1回のみと、さすがにチャンピオンチームのライダーとしてはやや物足りない成績だ。チェコGPからはマルクの代役としてテストライダーを務めるステファン・ブラドルが参戦しているが、こちらも18位、17位、18位と奮わず、開発のためのデータ収集が主だった役割だとしても少々寂しいリザルトといわざるを得ないだろう。
もちろん、メッシの加入は現実的には到底あり得ないのだが、「素敵なジョークだけど、レプソル・ホンダには早く表彰台に戻ってきて欲しい!」「もちろんメッシのゼッケンは10番ですよね(笑)」「マルク・マルケスが負傷しているので、確かに理にかなっているかも」「でもマルク以上の年俸を用意しないと…」「メッシの移籍先がどこになるか分かりました(笑)」等々の反応が世界中から返された。
また、中には「もしかしたら現在のライダーたちより良い仕事をするかもね」「アレックス・マルケスよりも優れているかもしれない」といった辛辣な声や「メッシはマルクだけが扱うことができるホンダのマシンに苦労するだろうね」といったマルケス・スペシャルとも揶揄されているRC213Vの気難しい特性に触れるコメントも見られた。
先日のスティリアGPでは、中上貴晶(LCRホンダ・出光)が赤旗中断となるまで2位確実とも思える快走を見せたが、シーズンが開幕してから5戦連続して優勝、表彰台とも1回もないというのは、ホンダが最高峰クラスに参戦してから史上初の記録。カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)も左手舟状骨の骨折からの怪我明けで本調子でないだけに、ホンダ陣営がメッシのような“救世主”を求めていることは確かだろう。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
【PHOTO】二輪の最高峰 MotoGPでしのぎを削るイケメンレーサーたち!
MotoGPクラスの開幕戦で、5年連続王者を目指していた同チームのエース、マルク・マルケスがハイサイドを喫し、右上腕骨を折る重傷。自身のSNSでウェイトトレーニングをする様子を公開する等、順調な回復をうかがわせていたが、復帰を急いだのがたたったのか、自宅で重量のある窓を締めた際、患部に埋め込まれたチタン製のプレートを破損し、再手術となった。マルケス本人は「最終戦だけにでも出場したい」とコメントしているが、すでにタイトル防衛が絶望的なだけに怪我が完治するまでレースに復帰させないというのがチームの方針のようだ。
マルクの実弟、アレックスは、シーズンが始まる前から今年は勉強の1年になると見られていたが、5戦を終了した時点で12位、8位、15位、14位、16位という結果でシングルフィニッシュが1回のみと、さすがにチャンピオンチームのライダーとしてはやや物足りない成績だ。チェコGPからはマルクの代役としてテストライダーを務めるステファン・ブラドルが参戦しているが、こちらも18位、17位、18位と奮わず、開発のためのデータ収集が主だった役割だとしても少々寂しいリザルトといわざるを得ないだろう。
もちろん、メッシの加入は現実的には到底あり得ないのだが、「素敵なジョークだけど、レプソル・ホンダには早く表彰台に戻ってきて欲しい!」「もちろんメッシのゼッケンは10番ですよね(笑)」「マルク・マルケスが負傷しているので、確かに理にかなっているかも」「でもマルク以上の年俸を用意しないと…」「メッシの移籍先がどこになるか分かりました(笑)」等々の反応が世界中から返された。
また、中には「もしかしたら現在のライダーたちより良い仕事をするかもね」「アレックス・マルケスよりも優れているかもしれない」といった辛辣な声や「メッシはマルクだけが扱うことができるホンダのマシンに苦労するだろうね」といったマルケス・スペシャルとも揶揄されているRC213Vの気難しい特性に触れるコメントも見られた。
先日のスティリアGPでは、中上貴晶(LCRホンダ・出光)が赤旗中断となるまで2位確実とも思える快走を見せたが、シーズンが開幕してから5戦連続して優勝、表彰台とも1回もないというのは、ホンダが最高峰クラスに参戦してから史上初の記録。カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)も左手舟状骨の骨折からの怪我明けで本調子でないだけに、ホンダ陣営がメッシのような“救世主”を求めていることは確かだろう。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super