格闘技・プロレス

“おもちゃ箱を引っくり返したようなプロレス” TTT次世代エース・佐山駿介がメインで激勝!藤原秀旺はガッツ石島を襲撃!

萩原孝弘

2020.09.05

メインはかつての同門、佐山(左)と瀧澤(右)。一進一退の攻防を繰り広げた。

"インディー統一"を掲げるプロレス団体TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)「SCRAMBLE 7」が新木場1stRINGで行なわれた。

 TTTとは、ガッツ石島が「実力を持つ選手を集めてインディーの中で一大勢力を作る」との理想を掲げ、今年1月25日に旗揚げしたばかりのプロレス団体。所属はガッツ石島とガッツワールド時代からの盟友・マスクドミステリー、大阪で活躍し、東京に拠点を移したTORU、若手のホープ・佐山駿介の4名。彼らを中心に、全国様々な団体から実力派のプレーヤーを集め、武骨な闘いを繰り広げるのが特色だ。

 現在はエースのTORUが負傷欠場中で、メインイベントは次世代エース候補の佐山駿介に任された。相手は解散したASUKA PROJECTの先輩、瀧澤晃頼とのシングルマッチで、お互いの意地が爆発する熱戦となった。

 序盤は再会を楽しむようにテクニカルなグラウンドの攻防を見せ、観客も固唾を飲んで見守る緊張感漂う展開に。その後佐山が瀧澤の右腕に照準を絞りチキンウイング、キックと次々と攻勢をかけるも、瀧澤もチンクラッシャーで流れを変え、トリッキーなムーヴ後、619から場外にフランケンシュタイナーで形勢逆転する。
 
 一気に試合を決めにかかった瀧澤がコーナーに上るも佐山がそれに追従し、雪崩式ブレーンバスターで返すなど、お互いを知り尽くした同門対決らしい攻防が続いた。

 その後も佐山の右ストレートにハイキック、瀧澤のRKO、高さ十分のドロップキックなど一進一退の戦いを展開したが、最後は佐山が渾身のバズソーキックを連発しピンフォール。16分38秒の熱戦の結末は佐山が先輩越えを果たすとともに、ホームリングで初勝利を掴んだ。

 試合後リング上で「やっとやっと、TTTのリングで勝つことができたぞー!!」と喜びを表し「またバチバチやりましょう。今日はありがとうございました」と感謝。道場での練習後のようにお互い正座で敬意を表し、ガッチリと握手してリングを降りた。

 バックステージでは瀧澤が「後輩に負けるのは悔しいですね」と言いつつも、「お互いの成長を確かめるためにもまたどこかでシングルをやりたいね」と、佐山に問うと「はい、ぜひお願いしたいです」とそれに答えた。今後再びのマッチアップが期待される。