格闘技・プロレス

“スター候補“マーベラス門倉凛が待望の復帰! ”師匠”長与千種は「これで全ピースが揃った」と期待

どら増田

2020.09.12

長期欠場から1年3か月ぶりに復帰した門倉凛(左)。彩羽匠(右)とともに女子プロレス界を盛り上げる。

 長与千種が社長を務める女子プロレス団体マーベラスが11日、東京・新木場1stRINGで『門倉凛復帰戦』を開催した。

 門倉は2016年デビューの27歳。昨年6月に右膝内側側副靭帯の負傷ため長期欠場に入り、欠場中はリハビリをしつつ、裏方として仕事をしながら復帰に励んできた。前回の8.24新木場大会で復帰を宣言。マーベラスは1年3か月ぶりの復帰戦にメインイベントを用意し、ポスターには「凛、覚醒」の文字。これを見ても団体から門倉への期待の高さがうかがえる。

 彩羽匠とのNEW-TRAで臨んだ復帰戦は終始後輩の神童ミコト&響のタッグ相手に劣勢だったものの、最後は門倉がローリングクラッチホールドを切り返して逆転勝利をもぎ取った。試合後門倉は「正直今日1年3か月ぶりにリングに立ってみて悔しいほど、感覚が鈍ってるなと思いました。でもこの欠場は無駄じゃなかったと思うし、勉強することの方が多かった。本当はこの欠場期間…つらかったです。みんなが楽しくこのリングで、力使い果たすくらい騒いであたっていく姿を見て、本当はすごくつらくて、でも皆さんが応援してくださったからこのリングに戻ることができました!」と1年3か月の苦悩を吐き出した。「今後はベルトを取りに行きたい」と他団体への出場も視野に入れているようだ。
 
 また代表の彩羽匠は、桃野美桜、門倉凛と欠場していたメンバーが全員揃ったことにより「これからマーベラスの快進撃が始まる」と宣言。北斗晶氏がプロレス界に関わったことによって話題となっているアッセンブルでも「マーベラスが1番であり他の団体を食います」と発言。アッセンブル10.1 東京・上野恩賜公園野外ステージ特設リング大会には、マーベラス提供マッチに門倉も彩羽らとともに出場する。

 師匠の長与千種は「ワンピース足りなかったんですよ。これで全ピースが揃った。これから負けず嫌いな女の子たちが自己主張してくるので楽しみです。私的には最後の苦しかったと言ったのが全てだったと思います。だから今日があったんじゃないかなと思います」と語り、門倉の復帰がマーベラスの選手たちに競争意識という相乗効果を生み出すことに期待を寄せた。

 門倉はビジュアルもいいだけに、ボーイッシュな彩羽とのNEW-TRAタッグは、女子プロレス界でムーブメントを起こす可能性を秘めていると言えるだろう。アッセンブル参戦をキッカケにさらなるメディア露出にも期待したいところだ。

◆マーベラス◆
『門倉凛復帰戦』
2020年9月11日
東京・新木場1stRING
▼メインイベント 門倉凛復帰戦
<NEW-TRA>彩羽匠&○門倉凛(前方回転エビ固め)神童ミコト●&響
※ローリングクラッチホールドを切り返す

文●どら増田