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ゴルフ

単独首位の西村優菜を筆頭に首位から2打差以内に7人。最終日は誰もがシンデレラストーリーを描けるチャンス

山西英希

2020.09.12

西村優菜が、7バーディ2ボギーの「67」で回り、単独首位に浮上した。(C)Getty Images

西村優菜が、7バーディ2ボギーの「67」で回り、単独首位に浮上した。(C)Getty Images

 今季国内女子ツアーメジャー第1戦『日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯』は、首位から2打差以内に7人がひしめき合うという大混戦で3日目を終了した。その中で通算11アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に立ったのがプラチナ世代の西村優菜だ。この日は7バーディ、2ボギーの67をマークしたが、15番パー4では残り132ヤードからピンそば15センチにつけるスーパーショットも披露した。今季は4戦して予選を通過したのが『ニトリレディス』のみだが、そこでしっかり9位タイに入ったように勝負強さを持つ。

 さらに今大会を開催するJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、昨年のプロテストを開催した会場でもあることが心強い。そこで西村は2位タイで合格しており、コースの攻略法をしっかり頭の中に入れている。「最終日は緊張すると思いますが、楽しんでプレーして、今日と同じ60台をマークしたいと思います」と抱負を語る西村。そのためには、「1打1打をていねいにプレーし、我慢しながらチャンスを待つスタイルを心がけたい」という。ここ一番での爆発力にはアマチュア時代から定評があり、集中力が途切れなければ、最終日もビッグスコアを叩き出して一気に混戦を抜ける可能性は十分ある。プラチナ世代ではアマチュアとして古江彩佳がツアー優勝を飾っているが、プロとしてはまだ誰も勝っていない。同期からは“小さな巨人”と呼ばれる西村が“一番乗り”を果たせるか要注目だ。
 
 その西村を1打差で追うのが、開催コースから車で40分ほどのところに実家があるという田辺ひかりだ。今年だけで同コースを10回はラウンドしたというだけあって、攻め方は西村以上に熟知している。それが3日間で10アンダーという結果にもつながった。プロデビューしたのは16年だが、昨年までに稼いだ賞金額は236万9000円で、特に過去2年は13試合に出場して予選通過が1度だけだった。それが今年は4試合に出場して3試合で予選を通過している。昨年から同じ広島県出身の佐伯三貴に師事し、ライン出しショットを教えてもらってから調子が上がってきたという。「今週は目標だった2ケタアンダーを今日で達成できたので、明日も60台を目指せたらいいなと思います」と、西村同様に最終日はビッグスコアを目標にする田辺。全国的には無名選手がシンデレラストーリーを狙う。
 

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