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ゴルフ

「予選を通過したらこっちのもん」吹っ切れた渋野日向子が18番で"倍返し"。今季初の60台を支えた「クロスハンドグリップ」の効能とは

山西英希

2020.09.13

67をマークした3日目の出来に「久しぶりの土曜日のゴルフでしたが、伸び伸びと楽しくできました」とシブコスマイルを見せた。(C)Getty Images

67をマークした3日目の出来に「久しぶりの土曜日のゴルフでしたが、伸び伸びと楽しくできました」とシブコスマイルを見せた。(C)Getty Images

 アメリカ、カリフォルニア州のミッションヒルズカントリークラブで開催されている海外メジャー第2戦のLPGAツアー『ANAインスピレーション』。大会3日目、ついに渋野日向子が本来のポテンシャルを発揮した。同じ黄金世代の河本結と同組でラウンドしたこの日、6バーディ、1ボギーの67をマーク。通算4アンダーまでスコアを伸ばし、前日の52位タイから21位タイまで順位を上げた。

【シブコPHOTO】笑顔弾ける渋野日向子の厳選ショット!プロテスト時の貴重な一枚も

「久しぶりの土曜日のゴルフでしたが、伸び伸びと楽しくできました」とシブコスマイルで語った渋野。昨日のホールアウト後に見せた硬い表情とは180度の方向転換だ。前日は上がり2ホールでボギー、ダブルボキーとスコアを3つ落としたことで、自分自身に対しての怒りがしばらくの間収まらなかったが、青木翔コーチから「予選を通過したらこっちのもんだよ」というひと言で気持ちが吹っ切れたという。同時に「スイングにも悪いところはなかったよ。ピンを狙い過ぎただけ」とアドバイスを受けたことで、ミスは気持ちの問題だと切り替え、いつもどおりの練習に集中できた。

 日没のため、パット練習と軟らかいシャフトを装着したアイアンで、スイングリズムを気にしながら30球ほど打つぐらいの練習に終わったが、この日のスタート前に行ったアプローチの練習が功を奏したという。

「青木コーチから40ヤードぐらいの距離をどうやって打つのか教えてもらいながら練習していたんですけど、4ホール目ぐらいに同じシチュエーションがきたんです」
 
 13番パー4でグリーン右手前のラフからのアプローチだ。前日は似たような場面で大きくショートしていたが、今回はピンそば60センチにしっかりと寄せてきた。スタートホールの10番パー4でバーディを奪っていただけに、いい流れを切らずに済んだのは大きい。

 そのアプローチ以上に渋野を支えたのが、ロングパットの距離感だ。初日、2日目に続いて、この日も3パットは1つもなかった。「長いパットでも安心してパーパットを打てる距離につけられています」と言うように、14番では約16メートルのロングパットを1メートルに寄せ、5番では10メートル近い距離だったがカップをかすめるように外していた。その余裕と安心感が10番の約8メートル、3番の約12メートル、最終18番の約8メートルのバーディパットを沈めたことにもつながった。「クロスハンドグリップにしたことで、自分の悪いクセが減り、イメージどおりのラインや距離を打てるようになりました」と、この日もニュースタイルのよさを強調しており、今後に向けて大きな武器を得たことは間違いない。
 

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