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ゴルフ

「自分のゴルフには安定感がない」米ツアーの怖さを知った渋野日向子、残り3試合で試されるのはメンタルの強さだ

山西英希

2020.09.14

渋野はこの4日間で70、75、67、78といい日と悪い日が交互にきていた。(C)Getty Images

渋野はこの4日間で70、75、67、78といい日と悪い日が交互にきていた。(C)Getty Images

 渋野日向子にとって海外メジャー2戦目となったLPGAツアー『ANAインスピレーション』最終日、前日に今季初の60台となる67をマークしただけに、どこまで順位を上げるのか期待されたが、78と大きくスコアを崩し、通算2オーバーの51位タイに終わった。

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「前半のハーフをパープレーで耐えていたのに、後半のハーフで6打も落としたのは本当に情けないです」と、試合後に悔しさをにじませた渋野。この4日間を振り返ると、初日から70、75、67、78といい日と悪い日が交互にきていた。初日のゴルフを見たときには、『AIG女子オープン』のときよりも格段に内容がよくなっているように映ったが、やはり、試行錯誤の段階では、メジャーでアンダーパーを4つ並べることは難しいのだろう。渋野自身も、今回のゴルフを振り返って、次のように語っている。

「まず自分のゴルフには安定感がないですし、爆発力もそんなにありません。飛距離もスピン量も全然足りないと思います。そこが上位の人や名前のある人とは違うところです。もちろん、経験も必要だなと感じました」
 
 さらに、今回は暑さにやられたこともあるが、最終日のバックナインでスコアを崩したのは体力にも課題があったといえる。それこそ優勝争いをでもしていれば、気力でカバーできたかもしれないが、下位で戦ったことで改めて体力不足を痛感していた。

 ただ、昨年の『AIG全英女子オープン』でいきなり優勝したことで、渋野に対するハードルが高くなり過ぎていないだろうか。本格的にツアーデビューして2年目の選手が、初めて出場した米国での試合、しかもメジャーでしっかり予選通過したのだ。1日だけとはいえ、5アンダーの67をマークした。硬くて微妙なアンジュレーションのある高速グリーンはイギリスでも経験しているが、バミューダ芝のラフは初めて経験だった。予想以上に芝の抵抗が強く、イメージどおりのボールを打てなかった場面も何回かあった。そんな状況で4日間戦えたことを評価してもいいと思うのだが……。
 

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