新日本プロレスは24日、北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる で『G1クライマックス30』Bブロック公式戦を開催した。
第3試合では、初戦で敗れはしたもののIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者の内藤哲也相手に大接戦を演じ、復活への手ごたえを感じた棚橋弘至と、『KOPW2020』優勝者で初戦は優勝候補の一人であるSANADAに勝利を収めている矢野通が対戦。
かつては幾度となく抗争を繰り広げた両者だが、近年は棚橋の新日本本隊と、矢野のCHAOSが良好な関係なことから、遺恨などはない。しかし、矢野はCHAOSの同門であるオカダ・カズチカを急所攻撃から丸め込んで『KOPW2020』を奪取しているだけに、棚橋相手にも頭脳プレーを駆使して来るのは間違いない。
試合は、矢野がリングに降りて「こっちでやろうよ」と棚橋を場外に誘い出す。しかし棚橋は「こっち、こっち」とリングから降りずエアギター。レフェリーが場外カウントを数え出したため、泣く泣く矢野はリングに戻る。見応えのあるグラウンドの攻防に場内から大きな拍手が送られるが、「ごめんなさーい」と叫びながらコーナーポストのクッションを外そうとする矢野を棚橋が阻止。逆に棚橋が外そうとすると、矢野は棚橋より早く反対側のクッションを外してしまう。
棚橋と矢野がクッションのパスを繰り返すが、棚橋はクッションをうまく利用してドラゴンスクリューを決める。場外に飛んだ矢野は花道の方まで行くと棚橋も追いかけていく。これはリングアウト勝ちを狙う矢野の作戦。2人はカウント18でリングイン。矢野はNUを決めるもこれを返した棚橋がフライングフォアアームを放ち雄叫びをあげると、セカンドロープからサンセットフリップ。スリングブレイドは矢野に髪を掴まれて阻止されるが、ドラゴンスクリューが決まり再び場外へ。
棚橋のプランチャを自爆させた矢野は、リング下からテーピングを取り出して、場外フェンスに棚橋をくくり付けようとするが、棚橋がテーピングを奪って右目の辺りをぐるぐる巻きにする。
視界を半分奪われた矢野はフラフラしながらリングへ。棚橋はツイスト&シャウトからスリングブレイドを狙うが矢野がレフェリーを盾にしたため、決められない。レフェリーに気を取られている隙に矢野が急所蹴りをヒット。すかさず裏霞で丸め込み3カウントを奪った。矢野は頭脳プレーで2連勝。棚橋は復活が見えかけた矢先に痛い2連敗を喫してしまった。
試合後、矢野は「(テーピングでぐるぐる巻きにされながら)見えない! こっち? 先導して、誰か。まさに、まさに……大丈夫? 合ってるか? まさに手探り、手探りで。少しの光しか見えない。少しの光しか見えないけど、手探り状態。わからない。(控室は)どっちだ、お前ら? 声出さなきゃわかんないよ! 手探り状態だけど勝った! 勝ったのは私! こっちか? どっちだよ? どっち? 手を引っぱってくれないとわからない!」と報道陣を最後まで煙に巻いて控室へ。
一方の棚橋は「まだまだこっから。俺はさ、ちょっくら、みんなにしてあげたいことがあるから!」と前を向いた。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年9月24日
北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる 観衆 1920人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<2敗=0点>●棚橋弘至(7分15秒 裏霞)矢野通○<2勝=4点>
文●どら増田
【PHOTO】新日本プロレス21年ぶりの神宮球場開催!ダブル選手権試合 内藤哲也 VS EVILを写真で振り返り!
第3試合では、初戦で敗れはしたもののIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタル二冠王者の内藤哲也相手に大接戦を演じ、復活への手ごたえを感じた棚橋弘至と、『KOPW2020』優勝者で初戦は優勝候補の一人であるSANADAに勝利を収めている矢野通が対戦。
かつては幾度となく抗争を繰り広げた両者だが、近年は棚橋の新日本本隊と、矢野のCHAOSが良好な関係なことから、遺恨などはない。しかし、矢野はCHAOSの同門であるオカダ・カズチカを急所攻撃から丸め込んで『KOPW2020』を奪取しているだけに、棚橋相手にも頭脳プレーを駆使して来るのは間違いない。
試合は、矢野がリングに降りて「こっちでやろうよ」と棚橋を場外に誘い出す。しかし棚橋は「こっち、こっち」とリングから降りずエアギター。レフェリーが場外カウントを数え出したため、泣く泣く矢野はリングに戻る。見応えのあるグラウンドの攻防に場内から大きな拍手が送られるが、「ごめんなさーい」と叫びながらコーナーポストのクッションを外そうとする矢野を棚橋が阻止。逆に棚橋が外そうとすると、矢野は棚橋より早く反対側のクッションを外してしまう。
棚橋と矢野がクッションのパスを繰り返すが、棚橋はクッションをうまく利用してドラゴンスクリューを決める。場外に飛んだ矢野は花道の方まで行くと棚橋も追いかけていく。これはリングアウト勝ちを狙う矢野の作戦。2人はカウント18でリングイン。矢野はNUを決めるもこれを返した棚橋がフライングフォアアームを放ち雄叫びをあげると、セカンドロープからサンセットフリップ。スリングブレイドは矢野に髪を掴まれて阻止されるが、ドラゴンスクリューが決まり再び場外へ。
棚橋のプランチャを自爆させた矢野は、リング下からテーピングを取り出して、場外フェンスに棚橋をくくり付けようとするが、棚橋がテーピングを奪って右目の辺りをぐるぐる巻きにする。
視界を半分奪われた矢野はフラフラしながらリングへ。棚橋はツイスト&シャウトからスリングブレイドを狙うが矢野がレフェリーを盾にしたため、決められない。レフェリーに気を取られている隙に矢野が急所蹴りをヒット。すかさず裏霞で丸め込み3カウントを奪った。矢野は頭脳プレーで2連勝。棚橋は復活が見えかけた矢先に痛い2連敗を喫してしまった。
試合後、矢野は「(テーピングでぐるぐる巻きにされながら)見えない! こっち? 先導して、誰か。まさに、まさに……大丈夫? 合ってるか? まさに手探り、手探りで。少しの光しか見えない。少しの光しか見えないけど、手探り状態。わからない。(控室は)どっちだ、お前ら? 声出さなきゃわかんないよ! 手探り状態だけど勝った! 勝ったのは私! こっちか? どっちだよ? どっち? 手を引っぱってくれないとわからない!」と報道陣を最後まで煙に巻いて控室へ。
一方の棚橋は「まだまだこっから。俺はさ、ちょっくら、みんなにしてあげたいことがあるから!」と前を向いた。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年9月24日
北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる 観衆 1920人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<2敗=0点>●棚橋弘至(7分15秒 裏霞)矢野通○<2勝=4点>
文●どら増田
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