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格闘技・プロレス

「本当に申し訳ない」メキシコの悪童ネリが山中慎介戦を猛省。今さらなぜ?「俺はより賢くなったから…」

THE DIGEST編集部

2020.09.26

奔放な振る舞いを繰り返してきたネリは、人が変わったかのような反省を口にしている。 (C) Getty Images

奔放な振る舞いを繰り返してきたネリは、人が変わったかのような反省を口にしている。 (C) Getty Images

 メキシコの“悪童”が過去の過ちについて重たい口を開いた。

 現地時間9月26日、ボクシングの前WBC世界バンタム級王者ルイス・ネリはWBC世界スーパーバンタム級王座決定戦で、同級6位アーロン・アラメダ(メキシコ)と対戦する。

 17年にWBC世界バンタム級王者の山中慎介から王座を奪ったネリだったが、初防衛戦となった翌年のリマッチでは体重超過で王座剥奪に。WBCから6か月資格停止処分後の昨年7月に開催されたフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦でも1度目の計量を約230グラムオーバーでクリアできず……。1時間後の再計量でパスして同試合は9回KO勝ちを収めた。

 しかし、「食べることが好きなんだ」と語るメキシカンは、昨年11月に行なわれた前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦でも450グラムの体重超過が判明。相手陣営から対戦の拒否をされていた。

 一連の騒動を受け、今回はバンタム級より1.8キロ重い1階級上のスーパーバンタム級でのタイトルマッチに臨むネリ。だが、本人はこれまでの自身の奔放な振る舞いについて、ポルトガル紙『RECORD』のインタビューで次のように語っている。

「王座を剥奪されたことにはある意味で感謝している。その出来事は俺を地に足をつかせてくれたというか、俺が見れていなかった現実を直視させてくれたんだ。あの時の俺はリングやジムから逃げていた。そしてそれが体重オーバーに繋がっていた」
 
 さらに25歳のメキシカンは、王座を剥奪された18年の山中戦について、こう語っている。

「ヤマナカとの試合で起きてしまったことは本当に申し訳なく思う。俺は反省しなければいけなかったし、教訓を学んだ。とにかく俺は自分のベストをファンのために尽くさないといけないし、正しいやり方で物事を進めないといけない。ファイターとしても、人間としても、もっと改善すべきだったんだ」

 人が変わったかのように反省を口にしたネリは、「俺は悪友やお喋りな奴らとの関係を断って、現実を見つめ直した。人間としても成熟して、よりインテリジェントになったんだ。リングで何をすべきかも理解している」とも語った。

 かつての悪びれた姿から一変し、正真正銘の再起に向けて動き出した感のあるネリ。同胞アラメダとの一戦は、周囲に存在を示すためにも重要な戦いになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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