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「ミラノを牽引する存在になりつつある」石川祐希が早くも今季2度目のMVP受賞!現地メディアも大絶賛

THE DIGEST編集部

2020.10.12

今季2度目のMVPを獲得した石川。大学時代バレー留学をした経験のあるモデナに勝利。(C)Powervolley Milano

今季2度目のMVPを獲得した石川。大学時代バレー留学をした経験のあるモデナに勝利。(C)Powervolley Milano

 現地11日、イタリアの男子バレーボール セリエA第4節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、レオシューズ・モデナを、3-1(24-26、19-25、25-20、24-26)で、下して勝利を収めた。この試合で石川は、今シーズン早くもリーグ戦2回目のMVP(試合ごとに決まるマンオブザマッチ)を受賞した。

 プレーオフ常連クラブ、4強の一角、モデナは、クラブ通算成績でスクデット11勝、コッパイタリア12勝, 欧州レベルの大会12勝を誇る名門。石川にとっては、中央大学1年次に初のイタリア挑戦で3か月のバレーボール留学を経験した古巣でもある。

 ミラノはリードを保って第1セットを進めるが、モデナが追い上げに転じると中盤から接戦に。石川は、重要な場面でのサービスエースや、ライトからのストレートでセットポイントを引き寄せるなどチームに貢献し、このセットを獲得する。ミラノは、第2セットを連取して迎えた第3セット、石川がブロックアウトを狙った攻撃で序盤の均衡を破り、さらにサービスエースで6-9としてリードを広げる。

 しかし、その直後から猛攻を開始したモデナが、逆転でこのセットを奪取。続く第4セットの序盤で、劣勢が続くミラノが、石川の絶妙なブロックで14-14の同点に追いつくと、試合は大接戦へ突入。モデナにセットポイントを握られたミラノは、それを凌ぐと、最後は石川のスパイクがブロックアウトになり、3-1で勝利。ミラノは、対戦成績2勝15敗だった強敵モデナを、初めて敵地で破り大金星を挙げた。
 
 この試合で石川は、両チームで2位の22得点(ブロック2、エース2を含む)を挙げて、リーグ戦で2度目、シーズン通算3度目のMVPに輝いた。得点だけでなく守備でも活躍した日本のエースについて、現地メディア『バレーボール ニュース』は、「イシカワは、ミラノを牽引する存在になりつつある。モデナ戦でのそのパフォーマンスは、日本人アタッカーのクオリティを惜しげもなく見せつけるものだ」と大絶賛している。

 石川自身は試合後、「前回のヴィーボ戦では1-3で、ホームで負けてしまったんですけど、今回、モデナで気持ちを切り替えて勝つことができたというのは、1つ大きな勝利だと思いますし、また“モデナ”というチームに勝つことができたことも大きな勝利だと思うので 今日は非常に良かったと思います」と喜びを表現。しかし、MVPに関しては、この日1位の23得点を挙げたパトリーを気遣い「今日のMVPは僕の中ではパトリーだと思っているので、もっと良い数字を出して、またMVPを獲れるように、引き続き戦っていきたい」と謙虚に語った。

 ミラノは、日本時間10月15日午前3時30分開始予定の第5節で、コンサル・ラヴェンナとホームで対戦する。コッパイタリアの予選グループをそれぞれ2位で通過した両者。リーグ12チームの現在の順位は、好調なミラノが3位、ラヴェンナは1勝3敗で9位とやや苦戦中だ。

 現地でも評価されている石川のプレーに、次戦も大注目したい。

構成●THE DIGEST編集部
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