格闘技・プロレス

新日本『G1』Bブロック、EVIL、内藤をSANADAが猛追!決勝でBC対決を示唆するようなコメントも!

THE DIGEST編集部

2020.10.15

G1Bブロックの決勝進出者は、EVIL、内藤、SANADAの3人に絞られた。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは14日、神奈川・横浜武道館に初進出し、最強戦士決定戦『G1クライマックス30』Bブロック公式戦を開催した。

 この日までに、EVILと内藤哲也が5勝2敗で首位。これを4勝3敗のSANADAとザック・セイバーJr.が追う展開。

 第4試合で矢野通(3勝4敗)と内藤(5勝2敗)が対戦。矢野はテーピングで内藤とセコンドの辻陽太を拘束するお約束の展開。しかし、これを内藤が切り抜けると、辻を矢野の上にボディスラム。ならばと矢野は一瞬の隙からローブローから丸め込むが、跳ね返した内藤が逆に急所蹴りを見舞うと、ジャックナイフ式エビ固めを決めて3カウント。内藤は矢野のスタイルで2敗を死守。矢野は3連勝から5連敗だ。

 セミファイナルでは後藤洋央紀(4勝3敗)とEVIL(5勝2敗)が激突。EVILのダーティーファイトに対し、後藤は右肩の痛みを耐え抜き徹底抗戦。終盤、マネージャーのディック東郷が介入するも後藤は牛殺しで排除。そして、EVILにGTRを仕掛けるが、EVILは後藤をレフェリーに向けて突き飛ばす。しかし、衝突寸前で踏みとどまった後藤がローリングラリアットを繰り出すと、EVILは内藤戦に続いてカウンターのEVILを炸裂させて、3カウント。EVILも2敗を死守した。

 メインイベントでは棚橋弘至(3勝4敗)とSANADA(4勝3敗)が対戦。試合巧者の両雄はヒザ攻めを中心としたグラウンドの攻防を展開。終盤、棚橋はハイフライフロー、SANADAはラウンディング・ボディプレスをヒザで迎撃。両者ともに決め手に欠いたが、最後は棚橋のハイフライアタックをTKOで切り返したSANADAが、試合終了目前にして、ラウンディング・ボディプレス2連発でたたみかけカウント3。EVILとの直接対決を残した上で、3敗をキープしている。
 
 試合後、EVILは「オイ、見たか、オイ。これが正義だ。これがほんもんだよ。これが頂点だよ。オイ、見たか。次は……SANADAか。また、返り討ちにしてやるよ」とかつてのパートナーSANADAに連勝宣言した上で、バレットクラブの内紛問題について「それとジェイ。じゃあ、もうマインドゲームは終わりにしてやるよ。どうやら、闘わねえと、わからないみてえだな。近いうちに、あるかもな…」と不気味な予告。決勝でジェイ・ホワイトとのバレットクラブ頂上決戦を目論んでいるようだ。

 内藤は「(KENTAは)最終リーグ戦の対戦相手として、申し分ない相手だよ。でもさ、でも、普通にやったら、俺、勝っちゃうよ。2月の大阪城(ホール)と、同じような結果になってしまうよ。あの時と違うKENTA選手が、両国大会、俺の目の前に立ってくれていることを、願いますよ」と最終戦の相手であるKENTAの奮起を促した。SANADAはリング上では「内容でも勝ってやる」とEVIL戦への思いを語ったがノーコメントで控室へ。

 この結果、自力決勝進出の可能性があるのはEVILのみ。17日の東京・両国国技館大会で、SANADAに勝利すれば決勝進出が決まる。EVILが引き分けか敗れ、内藤がKENTAに勝利すれば内藤が単独首位となり決勝進出。EVIL、内藤が敗れると、2人に直接対決で勝ったSANADAが決勝進出する。この日、ジュース・ロビンソンに勝利し、SANADAと同じく3敗をキープ。EVILにも直接勝利を収めているザックだが、最終戦で棚橋に勝っても、内藤、SANADAとの直接対決に敗れているため、何らかのアクシデントでもない限り決勝進出の可能性はない。事実上の脱落だ。よってBブロックは、EVIL、内藤、SANADAという縁のある3選手に絞られた。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月14日
神奈川・横浜武道館 観衆 1498人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<6勝2敗=12点>○内藤哲也(8分04秒 ジャックナイフ式エビ固め)矢野通●<3勝5敗=6点>
<6勝2敗=12点>○EVIL(15分33秒 片エビ固め)後藤洋央紀●<4勝4敗=8点>
※EVIL
<5勝3敗=10点>○SANADA(28分25秒 体固め)棚橋弘至●<3勝5敗=6点>
※ラウンディング・ボディプレス

文●どら増田

【PHOTO】『G1 CLIMAX30』後楽園大会を特集!Bブロック公式戦で棚橋、内藤が躍動!
NEXT
PAGE
【表】「G1クライマックス」BブロックとAブロックの星取表