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格闘技・プロレス

石川祐希、アクシデントに見舞われるもチームが奮起し逆転勝利!「周りに助けられて勝つことができた」

THE DIGEST編集部

2020.10.15

石川は試合中転倒するアクシデントに見舞われるも、プレーを続行する姿にチームが奮起、逆転勝利を収めた。(C)Powervolley Milano

石川は試合中転倒するアクシデントに見舞われるも、プレーを続行する姿にチームが奮起、逆転勝利を収めた。(C)Powervolley Milano

 現地14日、イタリアの男子バレーボール セリエA第5節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、コンサル・ラヴェンナを3-2(25-22、30-32、24-26、25-22、15-12)で下して、開幕からの通算成績を4勝1敗とした。

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 前節で強豪モデナを破り、3位につける好調なミラノ。この日は、コッパイタリアの予選を、ともにグループ2位で通過したラヴェンナをホームに迎えての戦いとなった。

 第1セットで、ミラノは攻撃のリズムがつかめずに終始劣勢が続く。それでも、最終3ポイントで逆転に成功してこのセットを先取。だが、この後も、好守が光るラヴェンナに厳しい戦いを強いられる。第2セットでは、石川のサービスエースやバックアタックで序盤をリードするも、4度のセットポイントをものにできずにこのセットを落とす。

 第3セットで、ミラノは石川のサーブを起点に4連続得点をあげるなど、優位に試合を進めるが、24-22から逆転を許してセットカウントを1-2とされる。後がなくなったミラノに、第4セットでアクシデントが発生する。中盤から追い上げを開始した直後、石川が着地で転倒。右足首を気にする仕草が見られたが、プレー続行を選択した日本のエースの奮闘に背中を押されたミラノが、このセットを奪取した。突入した最終セット、石川の安定したレセプションから終盤に連続ポイントを挙げ、ラヴェンナを突き放したミラノが、フルセットを制してシーズン4勝目を手中にした。

 この試合で、石川は17得点(エース1、ブロック1を含む)を記録。MVP(試合ごとに決まるマンオブザマッチ)は、25得点を挙げたフランス代表のジーン・パトリーが受賞した。
 
 大接戦を制して、ペルージャ(1位)とチヴィタノーヴァ(2位)に続く3位を死守したミラノだが、気になるのは石川の負傷。試合終了までコートに立ち続けるも、転倒後のプレーでは、痛めていない左足で着地する様子などが見られた。次戦を4日後に控え、2016年リオ五輪最終予選のオーストラリア戦で痛めたことのある右足首の状態が心配される。

 試合後石川は足首のことには触れず「個人的にはアタックもレセプションも良くはなかったので、特にアタックは、またミスや被シャットが多かったので、そこを次には改善していきたいと思います」と自分のプレーに反省しきり。また「僕のプレーは全然ダメだったんですけど、周りに助けられてフルセットで勝つことができたので、次回は自分の力もしっかり出して、勝利を収めたいです」と、次戦への意欲を見せるコメントを残した。

 ミラノは、日本時間10月19日午前1時開始予定の第6節で、NBV ヴェローナとホームで対戦する。9月に行なわれたコッパイタリアのグループ予選での両社の対戦では、ミラノがストレート勝利を収めている。

構成●THE DIGEST編集部
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