ラグビー

「ジャッカル」「オフロードパス」ってどんなプレー?南アフリカ戦前に知っておきたいラグビー用語集

THE DIGEST編集部

2019.10.19

オフロードパスは、タックルされた不安定な体勢ながらも、後方の味方に渡すパスのこと。(C)GettyImages

「ジャッカル」、「オフロードパス」など、ラグビーは未知の用語が少なくない。そこで、観戦中によく出てくる戦術面の用語を解説しよう。

○これだけは押さえたい、ラグビーの戦術用語○

【 アンストラクチャー 】
組織、構造を意味する「ストラクチャー」の反対語。ラグビーでは、両チームが決まったポジショニングを取った局面(スクラム、ラインアウトなど)ではなく、互いの陣形が乱れた混沌状態のことを言う。

【 オフロードパス 】
タックルされながら、後方の味方に渡すパス。

【 ギャップ 】
ディフェンスラインの陣形に生じる乱れ。ゲインを図り、トライに結びつける過程で、ギャップを作り出すのは有効な手段だ。

【 ゲインライン 】
スクラム、ラインアウト、ラック、モールを形成した際、その中心を通るゴールラインに平行な仮想の線。攻撃の有効性は、ゲインラインを越えたかどうかがひとつの目安となる。アドバンテージラインは同義語。

【 サイドアタック 】
フォワードを中心として、スクラムサイド(スクラムの左右側面)か、ラックまたはモールの側面から仕掛ける攻撃。

 
【 ジャッカル 】
 自分や味方のタックルで倒れた相手から、素早くボールを奪うプレー。自分でタックルした場合はいったん相手を離し、両足で立っていれば、ジャッカルが可能。ラックの成立後は手が使えなくなるので、ジャッカルは不可能となる。

【ダブルタックル】
 
ボールを持った選手に2人でタックルへ行くこと。1人が下、1人が上へタックルへ入ることで、大きい選手を確実に止めやすくなる。また、2人がタックルに入ることでオフロードパスが防げるとともに、1人は倒れずジャッカルができる可能性が出てくる。デメリットとしては、2人が1人にかかるため、タックル前にパスをされると数的な不利が生じる。


【 ターンオーバー 】
 攻撃中の敵からボールを奪うプレー。

【 ドライビングモール 】
 モールを動かし、押しつづける攻撃。
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