モンスターの"ラスベガス侵略"は、最高の形で幕を開けた。
IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が同級上位ランカーのジェイソン・モロニー(オーストラリア)との防衛戦を行ない、7回KOで勝利。多くのメディアが予想した通り、一方的な展開でランキング1位の挑戦者を退けた。
【井上尚弥PHOTO】20勝17KO無敗の最強王者!世界が恐れる"モンスター"の厳選ギャラリー
戦前は昨年11月のドネア戦から約1年リングから遠かったこと、またその試合で負った右眼窩底、鼻骨骨折の影響を心配する声もあった。しかし、井上が「ケガはもうまったく問題ないです。ブランクに関しても1年空いたっていう感覚がないので、そこも全然気にしていないです」と語っていたとおり、まったく不安を感じさせないパフォーマンスを披露。無観客で歓声のない難しい環境のなか、井上は英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」による前日オッズで井上「1.08倍」、モロニー「7倍」、ドロー「26倍」という圧倒的な優位予想の試合を、危なげなく進めていった。
序盤はモロニ―の意表を突くパンチもあったが、1ラウンドで相手の動きを見極めた井上は、2ラウンドから完全にペースを握った。得意のカウンターで相手にモロニ―に警戒心を植え付けつつ、左フックや右アッパーなど、多彩なパンチでダメージを与えていく。
5ラウンド序盤にモロニ―の右フックを浴びて押し込まれる場面もあったが、同ラウンドの残り30秒にフェイントを入れてからの右のストレートがクリーンヒットして相手をよろめかせ、続く6ラウンドには左のフックでこの日初めてのダウンを奪う。そうして迎えた7ラウンド終盤、完璧なタイミング右ストレートのカウンタ―を叩き込み、粘るモロニ―をマットに沈めた。
大橋秀行会長が「パッキャオを超えるスタートになる試合」と語っていた通り、井上の強さを本場ラスベガスで見せつけた今回の勝利は、モンスターのボクシング人生・第二章の開幕を、高らかに宣言したものだったと言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部
IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が同級上位ランカーのジェイソン・モロニー(オーストラリア)との防衛戦を行ない、7回KOで勝利。多くのメディアが予想した通り、一方的な展開でランキング1位の挑戦者を退けた。
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戦前は昨年11月のドネア戦から約1年リングから遠かったこと、またその試合で負った右眼窩底、鼻骨骨折の影響を心配する声もあった。しかし、井上が「ケガはもうまったく問題ないです。ブランクに関しても1年空いたっていう感覚がないので、そこも全然気にしていないです」と語っていたとおり、まったく不安を感じさせないパフォーマンスを披露。無観客で歓声のない難しい環境のなか、井上は英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」による前日オッズで井上「1.08倍」、モロニー「7倍」、ドロー「26倍」という圧倒的な優位予想の試合を、危なげなく進めていった。
序盤はモロニ―の意表を突くパンチもあったが、1ラウンドで相手の動きを見極めた井上は、2ラウンドから完全にペースを握った。得意のカウンターで相手にモロニ―に警戒心を植え付けつつ、左フックや右アッパーなど、多彩なパンチでダメージを与えていく。
5ラウンド序盤にモロニ―の右フックを浴びて押し込まれる場面もあったが、同ラウンドの残り30秒にフェイントを入れてからの右のストレートがクリーンヒットして相手をよろめかせ、続く6ラウンドには左のフックでこの日初めてのダウンを奪う。そうして迎えた7ラウンド終盤、完璧なタイミング右ストレートのカウンタ―を叩き込み、粘るモロニ―をマットに沈めた。
大橋秀行会長が「パッキャオを超えるスタートになる試合」と語っていた通り、井上の強さを本場ラスベガスで見せつけた今回の勝利は、モンスターのボクシング人生・第二章の開幕を、高らかに宣言したものだったと言えるだろう。
構成●THE DIGEST編集部